「Surface Pro 4」の進化したType CoverとSurfaceドックを徹底レビュー:Surface Pro 4完全検証(4)(1/3 ページ)
本体だけでなく純正アクセサリも進化した「Surface Pro 4」。今回は新しくなったType Coverの使い勝手を中心にチェックしていく。
【特集】Surface Pro 4完全検証
ココが「○」 |
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・Type Coverのキーボードが大幅進化 |
・Type Coverのタッチパッドも改善 |
・ドッキングステーションもより便利に |
ココが「×」 |
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・Surfaceドックは価格が高め |
Surface Pro 4はType Coverも大幅強化
日本マイクロソフトの「Surface Pro 4」は、完成度の高い2in1デバイスとして注目の新製品だ。今回はSurfaceシリーズの大きな特徴となっている画面保護カバー兼キーボード「Type Cover」と、専用ドッキングステーション「Surfaceドック」、2つの純正アクセサリをじっくり試してみた。
Surface Pro 4のType Coverは一新され、「Surface Pro 4 Type Cover」となった。サイズは295(幅)×217(奥行き)×4.9(高さ)ミリで、重量は約310グラムと従来より約15グラム増えている。実測での重量は単体で308グラム、本体に装着した総重量は1098グラムだ(Core i5モデルの場合)。ちなみに、Surface Pro 3に「Surface Pro 3 Type Cover」を装着した状態は1097グラムでほとんど同じだった。
Surface Pro 4本体下面の専用端子にマグネットで装着でき、Surface Pro 3 Type Coverと同様、端子部分に加えてキーボード奥の面もマグネットで液晶ディスプレイ下辺に貼り付くため、安定したキー入力が行える。こうして2つの面をSurface Pro 4本体にくっつけると、キーボードが緩やかにチルトして打ちやすくなるのもポイントだ。この機構により、膝の上でもかなり安定する。
Type Coverを閉じると、画面保護カバーになる機能は従来通りだ。表面はフェルトのような起毛処理がされていて手によくなじむ。Type Coverの溝にSurfaceペンのクリップを挟んで、紙のノートにペンを挟むような感覚で持ち運ぶこともできる。SurfaceペンはSurface Pro 4本体の側面にマグネットでくっつけて持ち運べるが、Type Coverの溝に挟んだほうが移動中に脱落しにくいだろう。
Surface Pro 4 Type Coverは、ブラック、ブルー、シアン、レッド、ティールグリーンの5色から選択できるほか、ブラックのみになるが英語キーボード版も用意している。US配列のキーボードを愛用しているユーザーには見逃せないところだ。一方で、海外展開している指紋センター付きのType Coverが、国内で発売されていないのは惜しい。
より広く打ちやすくなったキーボード
Surface Pro 4 Type Coverのキーボードは、キートップのみ露出したアイソレーションデザインとなった。カバーの横幅をギリギリまで使うことで、キーピッチは従来より広く確保している。実測のピッチは横19ミリ、縦18.5ミリで、従来よりそれぞれ0.5ミリずつ広くなった。さらに、Enterキーのサイズが大きくなったほか、パームレストの奥行きも71ミリと長くなり、ゆったりと打ちやすいレイアウトに進化している。
全体の剛性も向上しており、従来のSurface Pro 3 Type Coverは軽くタイプしても全体がたわむようなところがあったが、新しいSurface Pro 4 Type Coverは普通にタイプしていればほとんど気にならなくなった。キーのスイッチの感触もガタつきが少なく、タイプ時の音も軽減されているなど、打ちやすさ、品質が大きく向上している。
また、Surface Pro 3 Type Coverではなかった「コンテキストメニュー」を開く専用キーとPrint Screenキーが追加されたほか、Fnキーが左下のCtrlキーの右へと変更となった。Print Screenキーは「Surface 3 Type Cover」で既に搭載しているが、Surface Pro 4でも引き続き採用された形だ。Alt+Print Screenキーでアクティブウィンドウのみスクリーンショットを撮ることもできる。
Surface Pro 4 Type Coverのキーボード。6列アイソレーションキーボードを採用し、カバーの横幅をギリギリまで使うことで、キーピッチに余裕を持たせている剛性も向上し、タイプ時のたわみはほとんど気にならないレベルまで軽減された。カーソルキーの左に、コンテキストメニューを開くキーを備えている
左からSurface Pro 3、Surface Pro 4、Surface 3のType Cover(キーボード面)。Surface Pro 4 Type Coverはフットプリントを維持したまま、キーボード、タッチパッド、パームレストの面積を広げているのが分かる。キーボードのデザインもキー間隔を離したアイソレーション型となり、一般的なノートPCのキーボードにより近づいた
左からSurface Pro 3、Surface Pro 4、Surface 3のType Cover(カバー面)。こちらのデザインは共通化されている。縦位置で1番下に「Surface」ロゴが設けられている
最上段のキーは、メディア操作などのショートカットキーとファンクションキーの共用となっている。標準では各種ショートカットが機能し、Fnキーとの同時押しでファンクションキーが機能する。Fnキーを単独で押すだけでこの関係を入れ替えて、機能を固定することが可能なのは便利だ(以前はFnキー+Capsキーの同時押し)。また、Fnキーのキートップには白色LEDが追加され、機能が入れ替わっているときは光って知らせてくれる。もちろん、暗所でキーボードを光らせるキーボードバックライトも内蔵する。
最上段のファンクションキーを使うには、標準でFnキーとの同時押しが必要だが、Fnキーを単体で押すとFnキー固定モードとなり、単体でファンクションキーが使える。Fnキーには新たにLEDが実装され、Fnキー固定モードになっているときは光る
Surface Pro 4/Surface Pro 3/Surface 3のType Cover比較 | |||
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製品名 | Surface Pro 4 | Surface Pro 3 | Surface 3 |
サイズ | 約295×217×4.9ミリ | 約295×217×4.9ミリ | 約268×188×4.9ミリ |
重量(公称値) | 約310グラム | 約295グラム | 約265グラム |
重量(実測) | 308グラム | 295グラム | 265グラム |
本体との合計重量(公称値) | i5/i7モデル:約1078グラム、m3モデル:約1058グラム | 約1095グラム | LTEモデル:約906グラム、Wi-Fiモデル:約887グラム |
本体との合計重量(実測) | i5モデル:1098グラム | 1097グラム | LTEモデル:906グラム |
配列 | 6列アイソレーション | 6列 | 6列 |
キーピッチ(実測) | 19(横)×18.5(縦)ミリ | 18.5(横)×18(縦)ミリ | 18(横)×18(縦)ミリ |
キーストローク(実測) | 1.5ミリ程度 | 1.2ミリ程度 | 1.2ミリ程度 |
キー数 | 日本語83キー | 日本語82キー | 日本語82キー |
Enterキーの幅(実測) | 上段22ミリ/下段19ミリ | 上段17ミリ/下段14ミリ | 上段18ミリ/下段14ミリ |
カーソルキーの処理 | 同列、上下キーが小さい | 同列、上下キーが小さい | 同列、上下キーが小さい |
パームレスト奥行き(端まで実測) | 71ミリ | 63ミリ | 57ミリ |
キートップ形状 | ほぼ平ら | 中央に少しくぼみ | 中央にわずかなくぼみ |
バックライト | 搭載 | 搭載 | 搭載 |
センサー | 加速度センサー | 加速度センサー | 加速度センサー |
カラー | ブラック、ブルー、シアン、レッド、ティールグリーン | ブラック、ブルー、シアン、レッド、パープル | ブラック、ブルー、シアン、レッド、ブライトレッド |
備考 | Fn固定機能、コンテキストメニューキー、Print Screenキー搭載、Fnキーの位置が変更に | Fn固定機能 | Fn固定機能、PrintScreenキー搭載 |
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