普通のA4ノートじゃない――Skylake-H採用でワンランク上のプレミアムオールインワンノートPC「VAIO S15」:2016年PC/タブレット春モデル
VAIOが、15.5型のオールインワンノートPC「VAIO S15」を発表。「VAIO Fit 15E | mk2」の後継機種ながら、プロセッサにハイスペックノートPC向けの「Skylake-H」を採用するなど、パフォーマンスを大幅に向上。高付加価値のあるマシンに仕上げた。
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スタンダードじゃない“S”
VAIOは1月27日、15.5型のオールインワンノートPC「VAIO S15」を発表した。同日より受注を開始し、2月5日に発売する。価格はVAIO OWNER MADEモデルが8万9800円から、個人向け標準仕様モデルが16万9800円、法人向けカスタマイズモデルが9万4800円から(いずれも税別)。
スタンダードノートPC「VAIO Fit 15E | mk2」の後継モデルでありながら、プロセッサに高性能ノートPC向けの「Skylake-H」を採用し、Hybrid HDDやSSDなどの高速ストレージによってパフォーマンスを大幅に向上した。同社はS15を、大画面とマシンパワーが必要なビジネスの現場から、動画や画像編集といった家庭での用途まで幅広く対応する「ビジネス&クリエイションオールインワン」と位置付ける。
同時発表している13.3型モバイルノートPC「S13」や、発売中の11.6型モバイルノートPC「S11」が属する「S Line」と呼ばれるラインアップは「Standard(標準)」のSではなく「Superior(直訳で、優れた、目上)」のSであると同社は説明する。
同じく同時発表された「VAIO Z」シリーズや、「VAIO Z Canvas」などが属する「Z Line」は、オンリーワンな存在を目指すハイエンドラインとする一方で、S Lineはパフォーマンスや使いやすさ、デザインなどをバランス良く組み合わせたメインストリームラインとなる。S15においても、通常のA4スタンダードノートPCから一歩上を行くプレミアムを提供することで、高付加価値領域におけるシェア拡大を狙う。
必要な機能がそろうオールインワン、長く使い続けられる高性能
S15のボディは陶器をイメージした優しい流線型のデザインを採用し、カラーバリエーションはS Line共通色の新色シルバーと、ホワイト、ブラック、ピンクの計4色を用意する。
ディスプレイはタッチ対応と非対応から選択可能で、後者は映り込みを低減するアンチグレア(非光沢)液晶を採用。フルHD(1920×1080ピクセル)液晶は旧モデルが上下20度左右45度だったのに対し、新モデルは上下左右85度の広視野液晶となり、見やすさが格段に向上した。
本体の手前側面には大型のBOXスピーカーを左右に配置し、本体裏面にはサブウーファーを搭載する。VAIO Zの77デシベルを超える78.1デシベルの大音量を再生可能だ。
標準仕様のスペックは、第6世代CoreのCore i7-6700HQ(2.6GHz/最大3.5GHz、4コア8スレッド、3次キャッシュメモリ 6MB)、8GBメモリ(DDR4-2133)、1TBのハイブリッドHDDを搭載。GPUはCPU内蔵のIntel HD Graphics 530となる。
カスタマイズにも対応し、プロセッサはCore i3、Core i5も選択可能でi5以上はクアッドコアとなる。メモリは4GBから最大16GBまで、ストレージはHDDが最大1TBまで、SSDは128GBを搭載可能で、デュアルドライブにも対応する。
ワイヤレス機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN、Bluetooth 4.1を搭載。インタフェースはUSB 3.0×3(うち1つは電源オフ時の給電対応)、HDMI出力、アナログRGB出力(D-Sub 15ピン)、1000BASE-Tの有線LAN、音声入出力、SDXC対応SDメモリーカードスロット、92万画素のインカメラ、BDドライブ(BDXL対応)などを備えている。OSは64ビット版のWindows 10 Homeを採用。64ビット版のWindows 7 Professionalへのダウングレードにも対応する。バッテリー駆動時間は約5.5時間となる。
本体サイズと重量は、約380.3(幅)×25.1(高さ)×260.8(奥行き)ミリで約2.5キロ。
また、前モデルのVAIO Fit 15E | mk2は、インテル Celeronプロセッサ搭載モデルのみ併売し、用途に合わせて価格を抑えたいユーザーの需要にも対応する。
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