レビュー

「Surface Book」徹底検証――触れば分かる上質感は37万円の価値アリ?スペック外の魅力を求めて(5/7 ページ)

日本マイクロソフトが放つハイエンドな2in1ノートPC「Surface Book」。37万2384円(税込)のハイエンドモデルを検証し、スペック表では分からない価値を探る。

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筆圧ペンはSurface Pro 4とほぼ同じ使い心地

 このディスプレイには静電容量式のタッチパネルと筆圧ペン対応のデジタイザを搭載しており、画面に指で直接触れて操作できるほか、付属のSurfaceペンでの詳細な描き込みにも対応する。Surfaceペンの仕様はSurface Pro 4と同等のN-Trig製で、筆圧レベルは1024段階だ。ディスプレイ側の視差が非常に少なく、直感的に描き込める。ペンの追従性やレスポンスも良好だ。

 別売で交換用のペン先キットが販売されており、硬さが4段階に調整できる点も同様だ。標準のペン先で試したフィーリングもSurface Pro 4と同様、適度な摩擦を感じる滑らかな書き味だった。ただ、画面サイズが13.5型と大きいぶん、Surface Bookの方が広々と快適に描ける。

 ペンでの作業時は意識すると、やはりSurface Pro 4同様に画面が若干たわむような現象があるが、Surface Bookの方が気にならない印象だった。なお、新たに「Surfaceアプリ」と呼ばれるユーティリティが用意されており、ボタンの機能などをカスタマイズできる。

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Surfaceペンでの描き込みは、視差が非常に小さく、追従性も高い。適度な摩擦もある

SurfaceペンはSurface Pro 4と同様。従来のペンに比べて、サイドがカットされてフラットになった。その部分に細長いボタンを搭載するほか、ペンの頭に消しゴムを装備する。消しゴムはボタンとしても機能し、ワンクリックでOneNoteの起動、ダブルクリックでスクリーンショットが撮れる

フラットな面を下にすれば、ペンを安定して置いておける。ペンにはクリップも設けられている

上部をひねるとロックが外れて2つに分かれる。単6乾電池1本で動作する
オプションでペン先キット(1400円)が用意されている。硬い順に、2H、H、HB、Bと4種類が入っている(写真=左)。ペン先は全て形状が異なるほか、底にもケースと同じ色がプリントされているのでどれがどれだか分からなくなる心配はない(写真=右)
ペンの機能はプリインストールの「Surfaceアプリ」により、カスタマイズできる

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