COMPUTEX 2016の「BenQ」ブースでPCディスプレイの展示が見られなかった理由:BenQのお姉さん、何で○○してるの?
BenQといえば、ちょっとPCに詳しいユーザーならPCディスプレイのメーカーでおなじみ。でもCOMPUTEX TAIPEI 2016のBenQブースでは……。
日本国内において「BenQ」(ベンキュー)というメーカー名を聞けば、PC用の液晶ディスプレイやプロジェクターを思い浮かべる人が多いのではないだろうか。価格もお手頃で性能も申し分なし。ディスプレイを購入する際には必ず選択肢の候補に挙がると言ってもいい定番メーカーだ。同社は台湾を拠点にしており、台湾・台北市で行われた世界最大級のICT見本市「COMPUTEX TAIPEI 2016」にもブースを出展している。
「どんな液晶ディスプレイの新製品が見られるのだろうか、やはりゲームで迫力抜群な湾曲? ここはトレンドになりつつある狭額縁だろうか!」とわくわくしながらBenQブースを訪れてみると……。
きれいなお姉さんがすてきな笑顔を振りまきながら、フィットネスバイクをニコニコこいでいた。ホワイトを基調にしながらも、見慣れたコーポレートカラーのパープルを各所に配置するこの場所は、紛れもなくBenQのブースで間違いない。
BenQはPC周辺機器専売メーカーではない
近くにいたスタッフに、疑問をそのままぶつけてみると、「BenQはディスプレイの企業というより、トータルビジネスソリューションの企業を目指しています」と即答。日本国内ではPCディスプレイやプロジェクターを中心に展開しているが、海外では幅広いソリューションを展開しているのだとか。まさに井の中の蛙大海を知らずとはこのこと。
今回訪れたBenQブースでは、「ヘルスケア」「ショップ」「ファクトリー」「エデュケーション」と4つのセクションを用意していた。最初に登場したフィットネスバイクのシーンは、フィットネスクラブなどでの利用を見込むシステムの一つ。生徒が装着した活動量計から心拍数やカロリー消費を取得してインストラクターが全員の状態を一括でリアルタイムに確認できるというものだ。それぞれ異常がないか状況を把握したり、または数値によって授業内容を都度変更したりと生のデータをその場で役立てることができる。
さらに蓄積したデータはクラウドによって本部と共有することで、膨大に収集したデータを比較しながら全体のカリキュラムを検討するなんて使い方もできそうだ。
BenQがヘルスケア分野に乗り出してから既に5年ほどが経過しているという。日本国内での展開予定を聞くと、まだ具体的なことは何も決まっていないとのこと。国内のフィットネスクラブにおいても、活動量計を導入する動きが見られるので今から参入のチャンスかも。
ショップのコーナーでは、スマートデバイスを使ったカフェの注文システムを展示していた。既に国内でも居酒屋や回転すし店などで見かけるシステムではあるのだが、今回展示していたものは、アプリから自分の名前と顔写真を登録(もしくはログイン)してメニューをオーダーすると、カウンターに設置されたディスプレイにユーザーが一覧表示されてオーダーの状況が確認できるというもの。
これならもうスタバで呪文のようなオーダーをしなくても済むかも……。ただし、顔と名前が表示されるシステムは日本で受け入れられるかは少し疑問ではある。
その他に、商品の値札や広告をWi-Fiによって書き換えられるスマートラベルや、工場などでスムーズな在庫管理を実現するスマートラック(棚)を展示していた。海外ではこういった分野にもBenQが進出しているのだ。
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