増大するパスワードを覚えるためだけの小型デバイス キングジムから
IDとパスワードが増え続ける問題をこれならスマートに解決できる?
キングジムは6月21日、最大200件までのIDとパスワードを記録して管理できる小型デバイス「ミルパス W20」を発表した。2016年7月8日に発売する。価格は6000円(税別)だ。初年度販売目標数量は5000台。
ネットサービスの普及などに伴い、個人で使い分けなければならないIDやパスワードの数が増加していることを背景に、それらを専用端末で一元管理することを目的とした小型デバイス。同社は「パスワードマネージャー」と呼称している。
2012年10月に発売された従来機に比べて、タッチパネル式の液晶ディスプレイが約1.5倍に拡大し、専用タッチペンも大型化したことで、視認性と操作性が向上したという。
機能面は従来機同様、本体の起動時に必要なマスターパスワード1つで、最大200件のIDとパスワードを記録して閲覧できる。マスターパスワードの誤入力が続くと本体内のデータを自動消去する機能や、セキュリティの高いランダムなパスワードを自動生成する機能も持つ。
公式サイトから無料でダウンロード可能なPC用ソフトウェアを利用すれば、PCによる登録データのバックアップやアカウントの編集も可能だ。また、従来機よりPC接続時の通信速度が向上している。対応OSはWindows 7/8/8.1/10(32bit/64bit)、macOS(OS X)は非対応。
ディスプレイは3.0型の反射型FSTNモノクロ液晶、タッチパネルは抵抗膜式を採用。PCとはMicro USBで接続する。バッテリーはリチウムコイン電池のCR2032を2個使い、1日3分の利用で約8カ月動作するという。本体サイズは84(幅)×68(奥行き)×11(高さ)mm、重量は約57gだ。
関連記事
パスワードはもう時代遅れ? Surface Pro 4で「Windows Hello」を試す
「Surface Pro 4」は、Windows 10の新機能「Windows Hello」に対応したインカメラを内蔵している。手軽なサインインと強固なセキュリティが両立できるというWindows Helloの実力を探っていこう。ポータブックは究極の“ニッチガジェット”か? 「XMC10」徹底レビュー
「ポータブック XMC10」はポメラでおなじみの文具メーカー、キングジムが開発したパソコンだ。他のノートPCやタブレット、ポメラと比較した際のメリット、デメリットを考えながらねっとりとレビューする。存在を知らないこと自体がリスク? 企業のセキュリティ担当者が今知っておくべき対策グッズ
マイナンバー制度の導入などもあり、企業のセキュリティがあらためて注目を集める中、手軽かつ効果的なセキュリティ対策として脚光を浴びているのが、セキュリティグッズを使った防止策だ。今回はいまホットなセキュリティグッズを、3つのカテゴリーに分けて紹介する。指紋、顔、虹彩そろい踏み――富士通の2015年秋冬PC・タブレット・スマホの生体認証機能
富士通のPC・タブレット・スマートフォンの2015年秋冬モデルは、「いつでもどこでも安心・安全」のコンセプトにもとづいて生体認証に力を入れている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.