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「世界に通用するTOUGH(タフ)なヤツ」――パナソニックの神戸工場で“頑丈PC”の生産現場を見た:大人の工場見学(2/3 ページ)
過酷な環境に耐えられる業務用PCで、シェアナンバー1を誇るのがパナソニックの「TOUGHPAD/TOUGHBOOK」シリーズだ。他社の追従を許さない「MADE IN KOBE」の実力を神戸工場で見た。米国のパトカーもあるよ!
体験型実証ショールーム工場
神戸工場は生産だけではなく、商品活用事例を疑似体験できるショウルームという役割も担っている。工場内では、実際に製品の内部を見ながら強化されたポイントを確認できる。
防水技術として、「TOUGHBOOK CF-19」ではウレタン素材を採用していたのに対し、「TOUGHBOOK CF-20」ではシリコンゴムを紫外線照射した材料に変更。防水性能を高めながら厚みを2.15mmから0.85mmまで削減している
「TOUGHPAD FZ-M1」では、両面テープを採用していたタッチセンサーとボディーの接着に対し、「TOUGHPAD FZ-E1/X1」では新規開発のホットメルト接着剤を採用。防水性能は耐防滴のIPx5から耐水没のIPx8を実現した
排熱にヒートパイプを採用していた「TOUGHBOOK CF-19」に対し、「TOUGHBOOK CF-20」では「ベーパーチャンバー」と呼ばれる揮発性の液体が密封された板状のヒートパイプを採用。薄型化に成功している
圧巻の10m電波暗室
こちらは、PCから発せられる電磁波を測定する部屋だ。室内で製品から10m離れた状態で電磁波を観測する。測定にあたって、空間には既にさまざまな電波が飛びかっているのでまずは関係のない電波を全てブロックする部屋が必要になる。また、電磁波は一方向だけでなくさまざまな方向から出るもの。反射した電磁波を拾わないように、電波は壁に吸収され、ダイレクトなものだけが測定できるのだ。。
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