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Amazon Echoが待ちきれない! 日本にいながらFireタブレットでAI音声アシスタント「Alexa」を体験してみた(2/3 ページ)

米国を中心にAI音声アシスタント搭載スマートスピーカーが盛り上がっており、日本でも2017年末からいよいよ本格上陸する見込みだ。その中でも代表的な製品「Amazon Echo」に利用されている「Alexa」を日本にいながら手軽に試す方法がある。

米Amazon.comのアカウントで登録することでAlexaの設定項目が出現

 今回は現行のFireシリーズの中で最も安価な7型のFire 7を利用する。本製品を所有しているユーザーは恐らくAmazon.co.jpのアカウントで登録済みだと考えられるので、それを前提に、アカウントの登録を解除するところから手順を紹介する。

 必要なのはFireの他、米Amazon.comのアカウントのみ。手順と言っても、Amazon.co.jpのアカウントでの登録を解除し、あらためて米Amazon.comのアカウントで登録し直すだけだ。Amazon.co.jpのアカウントにひもづけられていた電子書籍や動画などのコンテンツは消去されるが、再びAmazon.co.jpのアカウントで登録し直せば、再度ダウンロードできるようになる。

設定の「端末オプション」(画像=左)。Amazon.co.jpのアカウントで登録している場合はAlexa関連の項目が表示されない。「マイアカウント」に移動して登録を解除する(画像=右)。Amazon.co.jpのアカウントにひもづいたダウンロード済みコンテンツはこの時点で消去されるので注意
アカウントが登録されていない状態になった(画像=左)。引き続き米Amazon.comのアカウントで再登録を行ってもよいが、いったんこの時点で「マイアカウント」を閉じ、先ほどの「端末オプション」を見てみよう。先ほどはなかった「Alexa」をオン、オフできる項目が表示されている(画像=右)
Alexaをオンにして利用しようとすると、アカウントが登録されていないため利用できない旨が表示される(画像=左)。この画面は英語の場合もあれば日本語の場合もある。「マイアカウント」に戻り、米Amazon.comのアカウントを登録する(画像=右)。ちなみにメニューの表示言語まで英語に変更する必要はなく、日本語のままで問題ない

登録を終えて「端末オプション」に戻り、Alexaをオンにすれば完了だ。言うまでもないが、ここでAmazon.co.jpのアカウントで登録すると、元の状態に戻ってしまうので注意

Fire×Alexaで何ができる?

 では実際に使ってみよう。Alexaの基本的な操作方法は、Fireのホームボタンを長押しした後、「Alexa,」に続いて音声で呼びかけるだけ。この辺りの要領は、Appleの音声アシスタント「Siri」と同じで、基本的に「Hey,Siri」というウェイクワードが「Alexa,」に変わったと考えればよい。Fireの場合、ホームボタンを長押しして画面の枠が青く光れば、Alexaが起動して応答可能になった証だ。

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 実際に使っている様子は以下の動画も併せて参照いただきたいが、例えば東京の天気を知りたい場合は、「Alexa, tell me the weather in tokyo」と呼びかければ、天気情報を検索して画面に表示するとともに、音声でもそのサマリーを教えてくれる。英語で何を言っているか聞き取れなくても、詳しい内容が画面に表示されるので問題ない。

米Amazon.comのアカウント登録が完了すると、Alexaが利用可能になったことを知らせる画面が表示される(画像=左)。利用にあたってはあらかじめ「Setting」→「General」→「Device time zone」でタイムゾーンを正しく指定しておこう(画像=右)。また「Measurement Units」の2項目をそれぞれオンにし、気温がセ氏、距離がメートル法で表示されるようにしておく
東京の天気を尋ねる(tell me the weather in tokyo)と、今日および今週の天気が表示され、同時に音声でもそのサマリーを教えてくれる(画像=左)。Alexaアプリを開くと、Alexaとのやりとりの履歴(Card)が表示されている(画像=右)。下段には「Voice feedback」として、Alexaが聞き取ったユーザーの発声内容が記されており、これに対して評価していくことで、回数を重ねるごとにやりとりの精度が向上していく仕組みだ
Fireのホームボタンを長押ししてAlexaを起動し、「Alexa, tell me the weather in tokyo」と呼びかけて東京の天気情報を表示する様子。英語で何を言っているか聞き取れなくても、画面に表示される内容で目的は達せられる

 その他の使い方も見てみよう。例えば「Alexa, find me restaurant」と呼びかけることで、レストランの検索も行える。連携サービスであるYelpは日本ではいまいち普及しておらず、日本の飲食店情報はあまり充実していないが、それでも位置情報をオンにしておけば、現在地から近い飲食店をきちんと表示してくれる。設定画面で距離の単位をメートル法にしておけば、現在地からの距離(km)も表示できる。

 また、Fireだけで完結する機能としては、タイマーの操作なども試してみるとよいだろう。「Alexa, set timer for 10 minutes」と呼びかけると、カウントダウンが10分から開始され、ゼロになると通知してくれる。

 この他、Amazon musicを利用している場合、「Alexa, play music」と呼びかけることで、音楽も再生してくれる。新規に米Amazon.comのアカウントを作った場合は、再生可能な音楽はないはずだが、Amazon musicに手持ちのMP3データをアップロードすれば、それらをランダムに再生してくれる。

レストランを探すよう呼びかける(find me restaurant)と、Yelpに登録されている日本のレストランを表示してくれる(画像=左)。位置情報をオンにしておくと、現在地から近い飲食店をその距離とともに表示してくれる。10分のタイマーをセットするよう指示する(set timer for 10 minutes)と、カウントダウンが10分から開始され、ゼロになるとアラームおよびバイブで通知してくれる(画像=右)

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