レビュー

VAIO S11・S13の「ALL BLACK EDITION」を2台まとめて徹底検証する(3/4 ページ)

第8世代Coreに独自チューニングを施し、さらなる性能向上を図った新しい「VAIO S11」と「VAIO S13」。その特別な新色モデルの「ALL BLACK EDITION」を2台まとめて徹底レビューする。

高負荷ほどメリットがあるVAIO TruePerformance

 それでは各種ベンチマークテストの結果を見ていこう。VAIO S11、S13ともにVAIO TruePerformanceの有効・無効を切り替えてテストし、結果を表にまとめた。

今回テストしたVAIO S11 ALL BLACK EDITIONのデバイスマネージャー画面
今回テストしたVAIO S13 ALL BLACK EDITIONのデバイスマネージャー画面

ベンチマークテストの結果まとめ


各種ベンチマークテストの結果(クリックで拡大)

VAIO S11のテスト結果(左がVAIO TruePerformance有効、右が無効)

CINEBENCH R15
PCMark 10
3DMark SkyDiver
3DMark FireStrike
FINAL FANTASY XIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク(1280×720、ノートPC標準、ウィンドウ)
FINAL FANTASY XIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク(1920×1080、ノートPC標準、ウィンドウ)

VAIO S13のテスト結果(左がVAIO TruePerformance有効、右が無効)

CINEBENCH R15
PCMark 10
3DMark SkyDiver
3DMark FireStrike
FINAL FANTASY XIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク(1280×720、ノートPC標準、ウィンドウ)
FINAL FANTASY XIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク(1920×1080、ノートPC標準、ウィンドウ)

 VAIO TruePerformanceの効果はどのテストでも出ているが、CINEBENCH R15のCPU、Premiere Pro CC、3DMarkのSkyDiver、FINAL FANTASY XIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク(1280×720ピクセル)などで特に大きい。やはりCPU負荷が高い処理で効果が大きい傾向だ。SkyDiverのGraphicsスコアなど、CPU内蔵グラフィックス中心の負荷でもそれなりの効果が確認できる。

 VAIO S11とS13では、標準状態では後者の方が良い傾向だが、VAIO TruePerformanceの上昇幅は大きく、有効にするとS11もS13と互角かそれに近いくらいまでに上昇した。やはりボディーが大柄なVAIO S13の方が放熱設計に余裕があるのだろうが、11型クラスで800g台のモデルということを考えるとVAIO S11も素晴らしい性能だ。

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 ちなみに、計測時期が違うので厳密な比較はできないものの、VAIO S13のVAIO TruePerformance有効時のPremiere Pro CCのエンコード時間は、以前にテストした「Surface Book 2」と数秒しか違わない。Lightroom Classic CCに至っては1分以上も上回った。後者はSSDの性能の影響が大きいと思われる。

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