モバイルの枠を超えるパワー! 「Surface Book 2」完全レビュー(1/3 ページ)
上質感あふれる美しいデザイン、第8世代Core i7とGTX 1050による高性能、先進のインタフェース。「Surface Book 2」はまさに“プレミアム”だ。
日本マイクロソフトのプレミアムノートPC「Surface Book 2」が登場した。文字通り先代のSurface Bookの後継にあたる。上質感のある美しいボディーや画面部分を取り外してタブレットとして運用できる構造など、同シリーズならではの特徴を受け継ぎつつ、基本スペックを大幅に強化している。
個人向けモデルのラインアップは、スペック別に全4モデル。今回、最上位構成を入手することができたので、パフォーマンスや使い勝手を詳しく見ていこう。
美しいマグネシウムボディーは健在
ボディーのデザインは先代のSurface Bookから継承している。マグネシウム合金の高い質感、独特のヒンジデザインも健在だ。シンプルでありながら、エレガント、実に印象の良いビジュアルだ。
ボディーのサイズは、従来とまったく同じで、約312(幅)×232(奥行き)×13〜23(高さ)mmだ(公式サイトのmmベース表記は新旧でわずかに違いがあるがインチベースでは同じ)。質量もほぼ同一で、Core i7モデルは1642gとなっている。実測では1627gとわずかに軽く、画面部分単体の重量は718gだった。
ヒンジ部分の厚みがあるフォルムは写真では強調されて見えるかもしれないが、実際に見ると意外にすっきりしており、一般的なクラムシェル型ノートPCと使用感は変わらない。最も厚みがある部分でも23mmしかないので、バッグの中でかさばる印象もない。
画面部分の開閉は実にスムーズで、片手だけで操作してもボディーがトップカバーと一緒に浮き上がってしまうことなくヒンジを開けられるよう調整されている。ヒンジの角度(水平に対する画面の角度)は最大で約130度まで開く。
先進的に進化したインタフェース
端子類は、USB Type-Cを装備した点が新しい。Surface Book 2のType-Cポートは、USB 3.0(USB 3.1 Gen.1)のベース仕様に加えて、給電仕様のUSB PD 3.0に対応しており、Type-Cポート経由での充電が可能だ。
最近はUSB PD対応のACアダプターやモバイルバッテリーの選択肢が増えてきており、USB-IFの認証を受けた安心感の高い製品も登場している。モバイル利用では非常に大きいだろう。
また、USB Type-Cポートは、ディスプレイ出力機能にも対応する。公式のヘルプには純正の変換アダプターを利用しての接続が前提とされているが、試しにDP over USB-C(DisplayPort Alt Mode)対応のモバイルディスプレイ(ASUSTeK MB169C+)にType-Cケーブルでの直接接続を行ってみたところ、問題なく利用することができた。
標準添付のACアダプターはSurfaceシリーズの独自端子「Surface Connect」で接続する。このSurface ConnectもUSB Type-C同様にリバーシブルな端子で上下の向き関係なく接続できる。ただ、マグネットが弱めでちょっとしたことですぐ外れてしまうことや、向きによってはケーブルがUSB Type-Cを隠してしまう点は少し気になった。
この他、USB 3.0ポートが2基、SDメモリーカードスロット(SDXC、UHS-II対応)、ヘッドセット端子といった内容だ。高速な転送ができるUHS-IIに対応している点はデジタルカメラのデータの取り込みに便利だ。
通信機能としては、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応の無線LANとBluetooth 4.0を搭載。画面上部にはWindows Hello機能に対応した500万画素カメラを内蔵する他、天面部に800万画素のオートフォーカス対応カメラも装備する。
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