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VIVE Proが予想外の反響で即入荷待ちに GTX 1080 Tiの品薄が加速する?古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

高解像度&ハイレゾ音源対応のVRヘッドマウントディスプレイ「VIVE Pro」が売り出され、その人気から各ショップで瞬く間に入荷待ち状態となった。アキバでは「予想外」の声。

「GTX 1080Tiカードが輪をかけて品薄になるかも」――VIVE Proの反響

 先週、VRヘッドマウントディスプレイ「VIVE」の上位モデルである「VIVE Pro」が複数のショップで売り出された。税込み価格は10万円強。両眼合計2880×1600ピクセル(615ppi)、リフレッシュレート90Hz、視野角110度のHMDとハイレゾ対応ヘッドフォンを備える。ベースステーションやコントローラーは別売りだ。

 発売した6日の朝には取り扱い店の入り口に行列ができるほどの反響があり、開店と同時に売り切れて次回入荷待ちとなるショップが相次いだ。

 この反響は多くのショップで予想外だったようだ。パソコンSHOPアークは「VIVEが値下がりして動いているというのはありましたが、上位版がここまで求められるとは」と驚きを隠さない。

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 また、あるショップからは「開店前から行列ができていて、何の行列か分かりませんでした」との声も聞いた。次回入荷については「4月中旬……場合によっては受け渡しが大型連休前後になるかも」というコメントが多勢だ。


TSUKUMO eX.に貼られた「VIVE Pro」のPOP

パソコンSHOPアークが入り口に貼り付けた売り切れ告知POP

 この人気を歓迎するとともに不安を口にする店員さんもいた。「VIVE Proのポテンシャルをあらゆるタイトルで引き出すには、GeForce GTX 1080 Tiクラスかそれ以上のグラフィックスカードが必要になります。国内だと実質GTX 1080 Ti一択になりますが、ずーっと品薄なんですよね。マイニングだけじゃなくてGPGPU用としての人気もありますし、普通のゲーミング最上級狙いもあり、多彩な需要に供給が追いついていないんです」(TSUKUMO eX.)

 ただし、「今回はコントローラーがつかない本体のみの販売だったので、おそらくVIVEからのアップグレードを狙った人たちが購入層の中心だったと思います」(ドスパラ秋葉原本店)といわれており、新規にマシン環境を整える動きはまだ起きていない様子だ。今後の動向に注目したい。


TSUKUMO eX.のGeForce GTX 1080 Tiカード売り場。現在も購入枚数制限がかけられている
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