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「Clova Friends」シリーズ専用のスマートリモコン+充電ドックを試して分かったこと山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/3 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はClova Friendシリーズで使えるスマートリモコン内蔵の専用充電ドック「Clova Friends Dock」のレビューをお届けする。

 「Clova Friends Dock」は、LINEのスマートスピーカー「Clova Friend」および「Clova Friends Mini」用の充電ドックだ。赤外線リモコン機能を搭載しており、家電製品を操作することもできる。つまり「充電台」+「スマートリモコン」という欲張りな1台だ。

 一般的なスマートリモコンは、リモコンの学習に加えてスマートスピーカーとの連携設定が必要になるため、最初の設定に手間がかかるのに対し、本製品は専用オプションであるため、リモコンの学習だけですぐに利用できるのもメリットだ。また価格も3780円(税込)と、機能の割には安価だ。ざっと試用してみたので、レビューをお届けする。


「Clova Friends Dock」(中央)。左が「Clova Friends Mini」、右が「Clova Friend」

おそろしくコンパクトな製品パッケージ。何のための製品なのか一目では分からない

製品本体。2つの接点がある

底面にはUSB Type-Cケーブルが収納されているが、これはClova Friends Miniを物理的に接続するためのもので、本製品の電源ケーブルではない

置くだけで充電可能……実は「Clova Friend」のみ

 本製品はClova FriendおよびClova Friends Miniを上に置いて使用する構造になっている。本製品を電源につなぎ、上にClova FriendもしくはClova Friends Miniを置けば、それだけで充電が可能になる……と言いたいところなのだが、実は違う。置くだけで充電ができるのは、Clova Friendだけである。

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 ではもう一方のClova Friends Miniはどうかというと、上に本体を置いた後、底面に内蔵されるケーブルを物理的に接続してやる必要がある。両製品の底面を見比べれば分かるが、Clova Friends MiniはClova Friendにあるドーナツ状の金属プレートが省略されており、Dockの端子からの給電が不可能になっているのだ。


Clova Friendは上に置くだけで充電できる

これで充電が可能

Clova Friendを上に置いたまま、都合のいい方向に360度回転させられる。充電が途切れることもない

Clova Friends Miniで使う場合、まず底面のType-Cケーブルを引き出す

Clova Friends Miniを置いた後、背面のコネクターにUSB Type-Cケーブルを接続する

使用中の状態。背面はケーブルでつながれているため向きは変えられない

背面。Clova Friends Miniとの間がケーブルでつながれているのが分かる

先ほどのClova Friend。こちらは物理的にケーブルをつなぐ必要はなく、単に置くだけでよい

底面を比べてみると、Clova Friend(右)にあるドーナツ状の金属プレートがClova Friends Mini(左)では省略されており、Dockの端子からは充電しようにもできないことが分かる

 それ故、Clova Friends Miniと組み合わせた場合、ケーブルを使って本体を充電することは可能なものの、充電台というより、実質的に小型スマートリモコンとでも表現すべき製品に成り下がってしまっている。コストの関係もあるのだろうが、セールスポイントとして最も省いてはいけないところを省いてしまった印象だ。

 一方のClova Friendは、どの方向を向いた状態で設置しても、金属プレートと端子が触れ合う構造になっており、文字通り“置くだけ”で利用できる。居場所に応じ、LEDを見やすいように向きを変えることも可能だ。別の部屋への持ち出しと充電を交互に行う人にとっては、注目のアイテムといえる。

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