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27型液晶一体型デスクトップ「FMV ESPRIMO FH」に2018年秋モデル 上位モデルは4K衛星放送対応

富士通クライアントコンピューティングの27型液晶一体型デスクトップに新モデルが登場。奥行きを減らして設置面積を減らした他、上位モデルはPCとしては初めてBS/110度CSを使った4K放送の視聴に対応した。

 富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は11月下旬、液晶一体型デスクトップPC「FMV ESPRIMO FH」シリーズの27型ディスプレイ搭載ラインの新モデルを発売する。2017年冬モデルから奥行きを削減して設置面積の縮小を図った他、上位モデルに相当する「ESPRIMO FH-X/C3」ではPCとしては世界で初めてBSおよび110度CSを使った「4K衛星放送」の受信に対応した。「富士通WEB MART(Web直販)」における標準販売価格はFH-X/C3が32万3784円、下位モデルの「ESPRIMO FH90/C3」が26万4384円(いずれも税込)。


ESPRIMO FH-X/C3

 27型ラインの新モデルはボディーを一新し、奥行きを約227mmから約170mmに削減。特徴の1つだったパイオニア製ハイレゾ対応2.1chスピーカーは、ダブル・パッシブラジエーター方式のサブウーファーを搭載して低音再生能力を高めた。


従来モデルから奥行きを削減することで、設置面積を縮小

 ディスプレイはFH-X/C3が4K(3840×2160ピクセル)IPS液晶、FH90/C3がフルHD(1920×1080ピクセル)IPS液晶となる。両モデルともに地上波/BS/CSテレビチューナー×2を搭載し、FH-X/C3は加えて4K衛星放送用のBS/110度CSテレビチューナー(ピクセラ製「PIX-DT510」)×1を搭載している。4K衛星放送については発売当初は視聴のみに対応し、後日実施予定のソフトウェア更新によって録画にも対応する予定だ。

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FH-X/C3はPCとしては世界で初めて「4K衛星放送」の受信に対応。録画は後日対応の予定

 その他の基本仕様は両モデルで共通となる。CPUはCore i7-8750U(6コア12スレッド・1.8G~4GHz)を搭載。メインメモリは8GB(DDR4 SDRAM 4GB×2)で、最大32GB(16GB×2:標準搭載のものから換装した場合)まで増設できる。ストレージは3TB HDDと16GB Optaneメモリの組みあわせで、SSD搭載モデル並みの起動速度を実現した。光学ドライブは両モデルともにBDXL対応のBD-REドライブで、FH-X/C3はUltra HD Blu-ray Discの再生にも対応する。OSはWindows 10 Homeをプリインストールする。

 外部ポートは本体前面にイヤフォン端子、マイク端子、USB 3.0端子×2(1つは電源オフ時の給電に対応)とSDメモリーカードスロットを、本体背面にUSB 3.1端子×2、Ethernet端子、HDMI入力×2、HDMI出力を備える。


本体正面のポート類

本体背面のポート類。ディスプレイを外部モニターとして使うためのHDMI入力端子も2つ備えている

直販ならカスタマイズ可能

 富士通WEB MARTでは、両モデルの一部構成をカスタマイズ可能としたモデル「ESPRIMO WF2/C3」を販売する。記事掲載時現在の標準販売価格はフルHD液晶モデルが19万9584円から、4K液晶モデルが23万7704円から(いずれも税込)となる。

 店頭販売モデルにはない「メインメモリ32GB(最大容量)」「SSD(256GBまたは512GB)+HDD」といったアッパーカスタマイズはもちろん、「メモリ4GB(※1)」「Optaneメモリなし(※2)」「DVDスーパーマルチドライブ搭載」「テレビチューナーレス」といったダウンカスタマイズも可能だ。

※1 フルHD液晶モデルのみ選択可能(記事掲載時現在)
※2 4K液晶モデルではOptaneメモリ搭載構成を選択できない(記事掲載時現在)

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