USB Type-Cケーブル1本で接続可能な軽量14型モバイル液晶「ThinkVision M14」を試す:モバイルディスプレイの道(4/4 ページ)
デスクワークの作業効率化に欠かせないのが、マルチディスプレイ環境だ。従来はオフィスでの利用を前提に、一般的な外付けディスプレイを組み合わせる事例が多かったが、近年はモバイルタイプのサブディスプレイをノートPCと組み合わせ、外出先で使う事例も増えつつある。
価格は3万円台前半とリーズナブル、ThinkPadユーザーに魅力的な1台
以上のように、本製品は軽さや薄さ、ThinkPadとのマッチング、さらに使い勝手に至るまで、ThinkPadユーザーにとって実に魅力的な1台だ。個人的にはパネル面が非光沢であることもポイントが高い。
今回はThinkPad X1 Carbon(2019)との組み合わせで試しているが、高さは実測12mmの範囲で調整可能なので、これ以外のThinkPadとの組み合わせでも、少なくとも画面の下端をそろえるのは容易だ。価格も3万円台前半(原稿執筆時の直販価格は税込み3万3048円だった)ということで、コストパフォーマンスも非常に高い。
ライバル製品と違い、縦向きでの利用が考慮されていないことや、USB Type-CのみでHDMI非対応であることは知っておいた方がよいが、これは機能を絞り込んだ結果であって、欠点というわけではない。ミニマルな機能こそ本製品の魅力であり、もしこういった機能が必要ならば、最初から他の製品を当たった方がよいだろう。
ちなみに実際に使う前は、現在主流の15.6型より一回り小さいことを危惧していたが、ノートPCでのマルチディスプレイは、画面サイズよりもノートPCとどれだけ高さやベゼル幅がそろっているかが、ストレスなく使うためのポイントとなる。
それゆえ14型と15.6型という画面サイズの差は、試していて特に気にならなかった。安心してお勧めできる製品ゆえ、同じような疑問を持っている人には、参考にしてもらえれば幸いだ。
関連記事
レノボがモバイルディスプレイ「ThinkVision M14」を発売 USB Type-Cでスマートに接続
レノボのビジネス向けディスプレイブランド「ThinkVision」から、久しぶりにモバイルディスプレイが登場する。USB Type-C(DisplayPort Alt Mode)接続で、PCからの電源供給で稼働。空いているポートにUSB Power Delivery(USB PD)電源を接続すれば、PCにパススルー給電することもできる。「ThinkPad X1 Carbon」「ThinkPad X1 Yoga」2019年モデルが日本上陸 オンライン会議対応を強化
1月の「CES 2019」で発表されたThinkPadのフラグシップモデルの2019年モデルが日本上陸。クラムシェルの「X1 Carbon」と2in1の「X1 Yoga」共にモデルチェンジし、オンライン会議をより便利にすべくサウンド回りを改良した。ASUS、USB Type-C接続に対応した厚さ8mmの15.6型モバイルディスプレイ
ASUS JAPANは、USB Type-C接続に対応した15.6型フルHDディスプレイ「MB16AP」を発売する。アイ・オー、持ち運びも容易な約900gの薄型15.6型液晶ディスプレイ
アイ・オー・データ機器は、モバイル用途にも向く薄型軽量設計の15.6型液晶ディスプレイ「LCD-MF161XP」を発表した。ノートPCを手軽にデュアルディスプレイ化できる外付け12.5型モバイルディスプレイ
DISCOVERは、Mobile Pixels製のUSB Type-C接続対応外付け12.5型モバイルディスプレイ「DUEX PRO」の販売を開始した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.