ロジクール「SLIM FOLIO」はキーボード付きiPadケースの決定版となるか?:iPadキーボードカバーの道(3/3 ページ)
Smart Connectorを採用した高性能な第7世代iPadは低価格で人気を集めている。歴代のiPadシリーズに適したカバー付きキーボード「SLIM FOLIO」はどうなのだろうか。「RUGGED FOLIO」との違いを含めてチェックした。
価格の安さは魅力。気になるポイントを許容できるかが分かれ目
以上のように、RUGGED FOLIOとは対応機種が同じでありながら、よくここまで異なる設計思想の製品を作れたものだと驚くほどだ。真相は不明だが、異なる製造元が作った製品を仕入れてロジクールのロゴを入れて販売していると言われても信じてしまうだろう。
今回使った限り、基本機能をしっかり押さえた製品である一方、本製品ならではの「これ」といった際立った特徴はあまり見られず、またキーピッチの狭さなど気になる点もちょくちょくある。RUGGED FOLIOと同様、キーボードが日本語JISではなくUS配列なのも気になるところだ。
もっとも、ネットで売られている本製品の同等品となるiPadのキーボード一体型ケースには、技適の取得状況が不明なばかりか、製造元すら明記されていない製品も少なくなく、2年の無償保証が付属する本製品は安心感がある。キーピッチの狭さや配列などいくつかある気になるポイントを許容できれば、選択肢としてはありだろう。
RUGGED FOLIOと比べた場合の利点の1つに、重量が軽いことも挙げられる。RUGGED FOLIOがiPad本体込みで実測約1095gだったのに対し、本製品は約979gと、かろうじて1kgを超えない範囲にとどまっている。これならば、純正のSmart Keyboard(約728g)に背面カバーをプラスした場合と大差なく、重量をなるべく軽く抑えたい場合に向いている。
また、もう1つの強みは価格だ。背面までがっちりと保護できる構造ながら、純正のSmart Keyboardより5千円安い、税別1万2800円となっている。前回のRUGGED FOLIOと比べても4千円安く、コストを優先する人にとってはメリットになるだろう。RUGGED FOLIOを取るか本製品を取るか、はたまた純正のSmart Keyboardで済ませるのか、利用する人および利用スタイルによって、判断が変わる製品と言えそうだ。
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