モバイルできるディスプレイとキーボードでメインPCに!? 「GPD P2 Max」使い込んでみた:むしろ荷物は増えた予感(3/3 ページ)
筆者が自腹購入した「GPD P2 Max」のCore mモデルが故障。それを聞いたPC USER編集部が「GPD P2 Max」のCeleronモデルをレビューする機会を与えてくれた。がっつりと使ってみるのである。
写真の転送実用的?
筆者の業務には、執筆以外にも「取材」がある。インタビューであれ、イベント取材であれ、写真の撮影を伴い、必要に応じて撮ったものを加工したり編集したりする必要がある。
当然、写真を加工したり編集したりする場合は、データをPCに移さないといけないのだが、「写真を転送する作業を、GPD P2 Maxでこなせるのか?」という疑問が生じる。
この疑問を抱えたままでは、実戦投入した時にに困りかねないので、試してみることにした。用意したのは、筆者が愛用するソニーのコンパクトデジタルカメラ「DSC-RX10」と、記録用のSDメモリーカードとUSBケーブル。GPD P2 MaxにはSDメモリーカードリーダーどころか、microSDメモリーカードリーダーも備えていない。そこでまず、カメラとGPD P2 MaxをUSBケーブルで直結して、164枚、721MB分の写真を取り込む。
データの転送にかかった時間は30秒99と、予想以外に速い。実はこの計測の前に、44枚の写真をコピーしてみたのだが、あまりにもあっという間に終わってしまったため、転送枚数を急きょ164枚に増やしたのだ。増やしても十分に速い。
筆者はOffice 365を契約している。OSがWindows 10であることもあり、写真やドキュメントは全て「OneDrive」に同期される。帰宅後、メインとなるPCに切り替えたとしても、作業を継続できるのがいい。テザリングしているスマホのギガは減ってしまうが……。
結論:Celeronモデルでも“使える”
こうして、編集部から借りた「Celeronモデル」で仕事ができるかどうか試してみたが、意外と“使える”ことに驚いた。
これまで、CPUがCeleronだと、最初のうちはキビキビと動いていても、半年もしないうちにもっさりとしてきて、使い物にならなくなった、という経験を幾度もしてきた。そのこともあり、「油断できない」という気持ちもあるのだが……。
なお、この原稿はGPD P2 MaxのCelronモデルと、Universal Mobile Keyboardという組み合わせで執筆している。
HHKB HIBRID Type-Sほど速く入力できないため、自分の入力速度がPCの性能についてきているかどうかは分からない。ただ、キーボードでカーソルを移動させるときにもたつくことがある。これはマシンのせいなのか、「Googleドキュメント」(クラウド)で執筆しているせいなのか、はたまた外出先のフリーWi-Fiのせいなのか、判然としないことが悩ましい。時々もっさりすることもある。
本体のキーボードが、かな入力派には厳しいものであるということを覚悟して購入するのであれば、十分なのではないか、と1週間ほどみっちり使ってみて感じた。購入時の参考になれば幸いだ。
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