恐るべき「Ryzen 9 4900HS」のポテンシャル ASUS「ROG ZEPHYRUS G14(GA401I)」を試す(2/4 ページ)
新型コロナウイルス(COVID-19)の影に隠れているが、3月中旬にAMDから発表された「Ryzen Mobile 4000シリーズ」は、ノートPCの勢力図を大きく変えるポテンシャルを持つ、注目すべき存在だ。この記事では、ASUSのゲーミングノートPC「ROG ZEPHYRUS G14(GA401I)」を通して「Ryzen 9 4900HS」の実力をチェックする。
ポート類も充実しているROG ZEPHYRUS G14
ROG ZEPHYRUS G14は、厚さ17.9mm、重量約1.6kgの「ウルトラスリムゲーミングノートPC」という位置付けだ。画面サイズは14型で、ゲーミングノートPCとしてはかなりコンパクトにまとまっている。公称のバッテリー稼働時間も長く、動画再生時は約10.5時間、Webブラウジング時は約9.5時間となっている。レポートで確認した限り、バッテリー容量は約76Whのようだ。
ポート類はUSB 3.1 Type-C端子×2、USB 3.1 Type-A端子×2、HDMI 2.0b出力端子、ヘッドフォン/イヤフォンコンボジャックを備えている。USB 3.1 Type-C端子のうち、片方はUSB Power Delivery(USB PD)による電源入力やDisplayPort 1.4による映像出力にも対応する。Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)やBluetooth 5.0も利用可能だ。
メモリカードリーダーやWebカメラは備えていないものの、実用上は十分だろう。
クリエイティブとも相性の良い液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイのサイズは14型で、解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)だ。「IPSレベル」をうたっており、厳密にはIPS液晶ではないようだが、評価機を見る限りは、視野角は上下/左右とも広い。表面はノングレア(非光沢)となっている。sRGBの定める色域を100%をカバーし、「Pantone Validated」認証も受けている。クリエイティブな用途との相性も良さそうだ。
なお、海外では120Hzの高リフレッシュレート液晶ディスプレイを搭載するモデルや、WQHD(2560×1440ピクセル)液晶ディスプレイを搭載するモデルも用意されている。
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