レビュー

ASUS本気の新世代軽量モバイルPC「ASUS ExpertBook B9450」の実力を検証!14型で約870gのビジネスPC(5/5 ページ)

ASUSTeKからビジネスユーザー向けの「ASUS ExpertBook B9450」が登場した。14型と大きめの画面と最軽量時870gという超軽量ボディーを両立している点が特徴だ。その実力を早速検証しよう。

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ベンチマークテストで実力をチェック

 最後にベンチマークテストの結果をいていこう。改めて評価機の基本スペックを記載すると、4コア8スレッドのCore i7-10510U、メモリは16GB、ストレージが1TB SSD、グラフィックス機能がIntel UHD Graphics、OSがWindows 10 Pro 64bit(1909)という内容だ。

 CINEBENCHのスコアはかなりバラついた。3回実行したうち、CPUスコアは最大で658、最低では498だった。CINEBENCH R20のCPUスコアはそこまでではないが、最大で60くらいのバラつきが見られた。それぞれ間隔を開けて3回測定して中央の値を掲載しているが、Core i7-10510Uのスコアとしては低めの部類で、高負荷時にはTurbo Boostの制限がかかっているようだ。動作音や本体温度優先のチューニングになっているのだろう。

 MyASUSのファンモードを「Turbo」に切り替えることで、より高いパフォーマンスを出すことは可能だ。

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 総合性能のテストであるPCMark 10のスコアは、クリエイティブ系のテストであるDigital Content Creationの値がやはり少し低めだが、日常操作のEssentialsやオフィスアプリを使うProductivityのスコアは良好で、トータルスコアでは最新のビジネスPCで過不足のないレベルにある。

 PCMark 10/Modern Office Battery Lifeでは、バッテリー駆動時間は10時間50分、公称値には及ばないものの、十分な駆動時間になっている。

 一方、動作音はかなり静粛だ。ファンが奥側に搭載されているため、利用者から遠いこともあるが、通常利用時は意識しないと分からない程度で、高負荷時もそれほど大きな音にならない。ボディーの発熱も抑えられている。動作音やボディーの発熱を抑えるチューニングになっているのだろう。Windows 10の電源モードを「最も高いパフォーマンス」に変更してみたが、結果は逆効果になることが多かった。


CINEBENCH R15のスコア。高負荷がかかるCPUスコアは実行するたびにスコアが大きく変わった。3回計測して中間の結果を掲載しているが、Core i7-10510Uとしてはやや低めのスコアだ

CINEBENCH R20のスコア。こちらもR15ほどではないがかなりバラ付きが見られた。やはりCore i7-10510Uとしては少々低めのスコアといえる

PCMark 10のスコア。現代のモバイルPCとして標準的なスコアだろう

PCMark 10/Modern Office Battery Lifeのスコア

3DMark/Fire Strikeのスコア。Core i7-10510U(第10世代CoreプロセッサーのIntel UHD Graphics)のスコアとしては控えめだ

FINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマークの結果(1280×720、ノートPC標準品質)

FINAL FANTASY XIV:漆黒のヴィランズベンチマークの結果(1920×1080、ノートPC標準品質)

CINEBENCH R20終了直前にFLIR ONEで測定したサーモグラフィ(室温23度)。排気口があるヒンジ部は40度を超えているが、手がよく触れるパームレスト部は30度未満におさまっている

あんしん保証も魅力の超軽量ビジネスモバイルPC

 法人向けの上位モデルの価格は21万8900円から、下位モデルは19万1400円(いずれも税込み)からとなっている。超軽量ボディーと14型と大きめの画面、使い勝手を両立し、さらに洗練されたモダンなデザイン、Thunderbolt 3やUSB Power Deliveryなど先進機能を搭載している付加価値を考えれば妥当な価格だ。

 また、同社が発表した「ASUSのあんしん保証」の対象になっている点も魅力だろう。これは1年間の保証期間中、不慮の事故だけでなく、故意や天災など、いかなる理由で故障したとしても、本来かかる修理費用の20%の負担で修理できる。購入後30日以内のMyASUSへ登録すれば、追加コストなしで加入可能というのだから見逃す手はない。

 セキュリティ機能も充実しているためテレワークとの相性もよく、これからモバイルノートPCを検討している人にとっては有力な選択肢の1つといえるだろう。


無料では入れる「ASUSのあんしん保証」に加え、有料版の「ASUSのあんしん保証プレミアム」も用意される
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