税込み3万円台! お手軽Windows PC「ASUS E210MA」を相棒にして分かったこと(1/3 ページ)
3万円台のノートPCと聞くと思わずChromebookを連想してしまうが、実はWindows PCも購入可能だ。しかも、重量が約1.08kgのモバイルPCが用意されている。「ASUS E210MA」をチェックした。
低価格のノートPCというと、最近ではドン・キホーテの14型ノートPC「MUGAストイックPC3」や、7型の超小型PC「NANOTE」が思い浮かぶ。いずれも税別1万9800円と激安だが、持ち運ぶという意味では前者は大柄だし、後者はまさにポケットサイズのモデルだが、キー入力などにクセがある。
メインのPCは別にあり、もっと気軽に使い倒せるノートPCはないものだろうか。一昔前なら、Netbook(ネットブック)と呼ばれるモデルが各社から発売されていたが、どこかで妥協を強いられる場合が多く、定着しなかったいきさつがある。
この2020年、何かいいものはないものかと思っていたときに登場したのがASUS JAPANの11.6型モバイルPC「E210MA」だ。2018年に発売された「E203MA」の後継モデルにあたるが、スペックの強化だけでなくデザイン面でも工夫が施されている。早速実機を見ていこう。
従来モデルを引き継ぎつつ、デザインを一新し機能もアップ
E210MAは、180度開閉するディスプレイ、B5用紙を一回り大きくした程度の約279.1(幅)×191.2(奥行き)×16.9(厚さ)mmという小型ボディー、約1.08kgという持ち運べる重量といった従来モデルのよさを継承しつつ、デザインを含めて各所をブラッシュアップした製品だ。
注目は、液晶ディスプレイ天面のデザインだ。中央にあるASUSのロゴをモチーフとして等間隔にユニークな模様を配置している。キーボードのEnterキーを明るい黄色で縁取ったカラーブロッキングが施される遊び心あふれるもので、家庭内の利用だけでなく大学や会社などでも違和感なく使える。
ボディーカラーは使用したドリーミーホワイトに加え、ピーコックブルーとローズピンク(9月下旬発売の予定であったが、10月下旬に延期されたようだ)という3色で展開される。特に天面部分は蛍光灯を当てるとやや薄いピンク色に見える(ドリーミーホワイトの場合)など、見る角度によって色合いが変化するのもユニークだ。
同社製PCでおなじみとなる、タッチパッドをテンキーとしても利用できる「NumberPad」を備えたのもポイントだ。上位モデルではタッチパッドを長押しすると数字が現れる仕様になっているが、本機の場合はあらかじめプリントされており、タッチパッド右上でオン/オフを切り替える。
メモリやストレージは必要最低限だがファンレス仕様
CPUは2コア2スレッドのCeleron N4020(1.1GHz~2.8GHz)で、メモリは4GB(DDR4)、ストレージは64GBのeMMCと控えめだ。昨今話題のGIGAスクール構想に対応したPCに近いもので、過度な期待は禁物だが、電源オンからWindows起動までは13秒程度で済むし、YouTubeの再生でもたつくこともない。
また、ファンレス仕様なので動作中にCPUファンの風切り音などに悩まされることがないのもうれしい。ただし、ストレージは64GB(初期状態の空きは約33GB)とWindows 10を運用するのに最低限のラインだ。必要ならば、左側面にあるmicroSDカードスロットを活用したい。試しに、512GBのmicroSDXCカードを挿入したところ、問題なく扱えた。
HWiNFO64の画面。定期的に行われるWindows Updateや、Windows 10の大型アップデート、Windows 10の再インストール作業などでは時間がかかるが、Webブラウズや動画の再生は無理なくこなしてくれる
続いて、液晶ディスプレイやインタフェースを見ていこう。
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