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2020年にグッと来た「デジタル仕事道具」ベスト5(5/5 ページ)

連載「山口真弘のスマートスピーカー暮らし」でおなじみの山口さんが、2020年に購入したデジタル製品の中から、仕事に役立つ製品ベスト5をピックアップする恒例の企画。あなたのベスト5は何ですか?

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その他部門:カスタム「CO2-mini

 本稿のような企画は、いざまとめてみると高価な製品や知名度が高い製品に偏ることも多く、読む側にとっては見知った製品ばかりになりかねない。それゆえ毎年、必ず1点はマニアックな製品を入れるようにしているのだが、2020年に購入した中でこれに該当するのが、カスタムが販売しているCO2モニター「CO2-mini」だ。

 これは、室内の二酸化炭素濃度(単位:ppm)を測定できるデバイスで、USBからの給電により、本体の液晶ディスプレイに計測データが表示される。OEM元が提供しているソフトウェアを使えばPC上でグラフ表示するという裏技もあるのだが、基本的に機能はこれだけだ。LEDの色で二酸化炭素濃度のステータスを表示できる以外は、通知機能すらなく、決して多機能な製品というわけではない。

 しかしながら、部屋の換気が重要とされる現在の新型コロナウイルスの影響下では、二酸化炭素濃度を換気の目安として要不要を判定できるこのチェッカーは貴重な存在だ。もともとは眠気を防止するためのツールとして購入したのだが、2020年ならではの事情もあり、換気のタイミングを知らせてくれるデバイスとして、大活躍する事態になった。

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 同種のチェッカーはAmazonでも複数販売されているが、精度は疑わしい製品が多い。海外製品のOEMではあるものの、国内メーカーが品質管理を行っている本製品は信頼性も高く、明らかにおかしな値が表示されることもない。現在は筆者の作業場のディスプレイ上端に取り付けられているこのチェッカー、今後もまだまだ活躍してくれそうだ。


スティック状のボディー。筆者宅では呼気の影響を受けにくいディスプレイ上に鎮座している

二酸化炭素濃度(ppm)に応じて警告色が変化する。800ppm未満はセーフなので緑色に点灯する

サポート外の使い方になるが、OEM元のWindows用ソフトを使えばグラフ表示にも対応する
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