レビュー

コナミ「ARESPEAR(アレスピア)」ブランドのヘッドフォンとキーボードを試して分かったこと(1/2 ページ)

BEMANIシリーズで知られるコナミアミューズメントが手がけるゲーミングブランドが「ARESPEAR(アレスピア)」だ。同ブランドにはゲーミングアクセサリーもあるが、その実態はどのようなものなのか。ヘッドフォンとキーボードを試してみよう。

 コナミアミューズメントといえば、KONAMI(コナミ)ブランドの業務用ゲームの開発を手がける企業として知られている。とりわけ、「BEMANI(ビーマニ)」ブランドの音楽ゲームは広く知られている。

 そんな同社が手がけるゲーミングデバイスブランドが「ARESPEAR(アレスピア)」だ。ITmedia PC USERでは2020年11月、同ブランドのゲーミングPC「ARESPEAR C300」「ARESPEAR C700」をレビューしている。

 その記事の冒頭でも触れたが、ARESPEARブランドでは、ゲーミングキーボードやゲーミングヘッドセットも取りそろえている。この記事では、その商品群をチェックしていく。

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ARESPEAR H100(ゲーミングヘッドフォン)

 「ARESPEAR H100」は、BEMANIシリーズのサウンド制作に携わる「BEMANI Sound Team」の監修を受けたゲーミングヘッドフォンだ。税込みの実売価格は2万円弱となる。


ARESPEAR H100のパッケージ

 パッケージにはヘッドフォン本体の他、スペアのイヤーパッド、延長ケーブル(2m)が封入されている。ヘッドフォンのプラグは3.5mmの3極で、6.3mmへの変換プラグも付属している。出荷時、変換プラグはヘッドフォン側の3.5mmプラグに取り付けられているが、取り外して延長ケーブル側に付け替えることも可能だ。

 ヘッドフォンから出ているケーブルの長さは約1.3mとなる。ノートPCのように再生機器のヘッドフォンジャックが近くにある場合は、延長ケーブルを使わなくても問題はないだろう。ヘッドフォンジャックが遠くに離れている再生機器につなぐ場合や「beatmania IIDX LIGHTNING MODEL」のようにヘッドフォンジャックを備える業務用ゲーム機で使う場合は、延長ケーブルを使うようにしたい。


パッケージの内容物。この写真の他に、マニュアルも付属する

6.3mm変換プラグは、ねじ山に従ってねじ込むタイプだ。取り外せば、延長コードに付け替えることもできる

 ヘッドフォンのドライバーは45mmで、出力音圧は最大98.5dB、再生周波数帯域は20Hz~20kHz、最大入力は1600mWとなっている。日本オーディオ協会が定める「ハイレゾ」の再生には対応しないものの、高出力アンプには対応している。

 ヘッドフォンケーブルの途中には、アナログ式のボリュームスイッチが付いている。ゲームのプレイ中、または音楽や動画の再生中にサッと音量調整ができるのは地味ながら便利である。


装着イメージ

 筆者の頭や耳は若干大きめという自覚があるが、標準のイヤーパッドとの相性はすこぶる良く、長時間の装着も苦にならなかった。ヘッドバンドのフィット感も良好だ。

 ただ、暖房が強く効いた室内や、夏場の暑い場所で使うと耳元が少し蒸れるかもしれない。付属するスペアのイヤーパッドは、あらかじめ装着してあるものと質感が異なるので、使い比べて気に入った方を使うと良いだろう。


ヘアバンドには「ARESPEAR」のロゴ

 このヘッドフォンのドライバーは低音と高音を強調する「ドンシャリ」系で、BEMANIシリーズの楽曲の多くにピッタリなチューニングとなっている。BEMANI Sound Teamが監修しただけのことはある。決して安っぽい音ではなく、良いドライバーを使っていることが伺える。

 音の聞こえ方は個人差があるので、定量的な評価は難しい。ただ、BEMANIシリーズを含む音楽ゲームを楽しむために買うヘッドフォンとしてはベストなものの1つといえる。

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