10.3型ながら300g台の激軽E Inkノート「Supernote A5 X」を試してみた(後編):Word文書の編集からKindleでの読書まで(2/4 ページ)
10.3型の大画面を採用したE Ink電子ペーパー「Supernote A5 X」。実際の使い勝手はどうなのか、実機を使っていろいろな用途で使ってみた。
Word文書は編集もサポート PDFビューア機能はいまひとつ?
本製品は、JPGやPNGといった画像形式の他、複数のドキュメントの表示をサポートする。中でも特徴的なのは、PDFやEPUBといった一般的なフォーマットに加えて、Word文書(doc、docx)をサポートしていることだ。
Word文書が表示できるだけでも珍しいのだが、本製品は新規作成や編集にも対応しており、スタイラスペンを使って書いた文字をテキストに変換することもできる。きちんと日本語に対応しており、精度もそこそこ高い。
ただし実用性が高いのは、むしろ編集機能の方だろう。指定のマークを記入することで、テキストの削除/改行/転置/手描き挿入/スペース挿入などの編集が行える。元文書をダイレクトに編集してしまうという、なかなか大胆な機能だ。
その一方、校閲機能を使ってコメントを書き込む機能はない。むしろこちらの方が欲しかったという人はいるかもしれない。またフォーマットの変換、具体的にはWordからPDFやテキストなどに変換する機能はない。
このように、普通はできないWordの編集をサポートする一方で、PDF回りはむしろ機能が少なく驚かされる。閲覧およびトリミングに対応し、手書きメモも追加できるのだが、PDFの注釈とは互換性がない。ブックマーク機能も、本製品内でしか通用しないお気に入り機能でしかない。
Acrobatで記入した注釈を本製品で表示した場合も、矢印や長方形など外観は表示されるのだが、そこにつけられたコメントを表示できないので、何を意図して書き込まれたのか分からないままだ。つまりPDF回りの注釈については、実質的に使い物にならない。むしろここを頑張ってほしかったように思う。
次に、Kindleアプリで電子書籍を閲覧してみよう。
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