君は3画面を使いこなせるか? OFIYAAのデュアルモバイルディスプレイを買って分かったこと(1/3 ページ)
モバイルディスプレイといえば1画面が当たり前だが、OFIYAAの「Tri Screen」は何とデュアルディスプレイを一度に提供してくれる。ノートPCに取り付ければトリプルディスプレイとなる、ユニークな製品をチェックした。
2021年になって14型で4K(3840×2160ピクセル)のモバイルディスプレイ「Sculptor MU140LA」を入手し、「わははは、これだけ表示できる情報量が多ければ怖いものなしだぞ」と思ったのもつかの間だった。
簡単に2画面を追加して、さらに大量の情報を表示可能な製品のキャンペーンが海外のクラウドファンディングサイト「INDIEGOGO」で行われているのを見つけてしまい、「これなら3倍速で仕事ができそう!」(個人の感想です)と、ついポチってしまったからだ。本当に人間の欲望って底知れない。
海外から到着した「OFIYAA:Portable Triple Screen Laptop Workstation」のパッケージ。しっかりとした作りの外箱だ。クラファン成功後、すぐに市販されるようになった
ワンタッチで3スクリーンを実現!
今回入手した製品は、「OFIYAA:Portable Triple Screen Laptop Workstation」(以降、OFIYAA)だ。クラウドファンディング後の製品名は「OFIYAA TRI」で、型番は「P2」となっている。
箱の中には、USB Type-C→USB Type-Cケーブル、HDMIケーブル、USB Type-A→USB Type-Cケーブルがそれぞれ2本ずつ、携帯用のベルベット素材の巾着が入っていた。いたれりつくせりの印象だ。
IPS方式を採用したOFIYAAの画面サイズは11.6型または12型で、フルHD(1920×1080ピクセル)のディスプレイを2つ搭載し、それぞれUSB Type-CケーブルかHDMIケーブルで接続してPCの画面を拡張する。それぞれのディスプレイにUSB Type-C×2、HDMI、USB Type-Aの各端子と電源ボタン、+/-ボタンを備える。ディスプレイはスライド式ではなく折りたたみ式で、画面輝度は220ニトだ。
ノートPCへの取り付けは力仕事?
PCへの取り付けはクリップ式だ。13型~16型クラスのノートPCであれば、本体サイドをぐぐっと広げて挟めば固定できる。前もって、使いたいノートPCにマグネットやベルクロテープを貼り付けるといった手間がないため、借り物のノートPCでも気軽に使えるのがありがたい。
クリップの内側にゴムが仕込まれており、ノートPCを傷つけることはないし、グリップ力を高めるため、OFIYAAの不意の落下も防げそうだ。なお、挟み込むバネの力は非常に強力だ。製品紹介動画内で、女性が使っている場面があるが、取り付ける際に笑顔が失われたのではないだろうか。顔を映していないのであくまでも推測だが。
ボディーサイズは、実測値で閉じているときが約315(幅)×215(奥行き)×39(厚さ)mmで、開いたときの最大幅は約873mmとなる。本体重量は実測値で1246gだった。さすがにディスプレイが2つあるだけあって、手にした際のずっしり感が半端ない。
実際にノートPCへ装着するには、OFIYAA本体の両サイドをがっつり握り、エキスパンダーよろしく広げてノートPCの天面部分に取り付ける。この際、PCは閉じた状態でも開いた状態でも問題ないが、PCを閉じてテーブルなどの上に置いた状態で行った方が安心だろう。
しっかり取り付けられたら、次は本体とPCの接続だ。筆者の使っているMacBook Proは2020年製のApple M1が出る直前のモデルのため、外部ディスプレイを2台追加できる。また、左右にUSB Type-C(厳密にいえばThunderbolt 3)ポートがあるため、左右に広がったOFIYAAディスプレイにつなげやすい。
画面が表示されたら、後はノートPCから外部ディスプレイの設定を行おう。
これで、省スペースかつ圧倒的な在宅ワーク環境が整った。
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