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Google ドライブをNASにまるごとバックアップ! 設定手順は? 注意するポイントをチェックしたアカウントがBANされても安心?(3/3 ページ)

NASキットはデータの自動バックアップ機能を標準で備えている。ここでは、ASUSTOR、QNAP、Synology各社の最新NASキットにおける、オンラインストレージのデータをNASにまるごと定期バックアップする設定を見ていく。

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QNAP NASでの設定手順は?

 続いてQNAPを見ていこう。こちらも機能としては同等なのだが、前の2社が説明なしでも設定できてしまうのに対して、手順が少々ややこしい。

 データのバックアップには「Hybrid Backup Sync(HBS3)」を使用する。どこを開けばよいのか分かりにくいのだが、今回の目的、つまりクラウドからNASに対して一方向のダウンロードを行うのであれば、「同期」の中にある「アクティブ同期ジョブ」を選ぶことになる。

 その上でNAS上の保存先のフォルダーなどを指定し、ジョブスケジュールで「リアルタイム同期」を選択する。この時、ポリシーの中にある、Office形式への変換オプションも忘れないように指定しておく。後は前述の2社と同じように、バックアップするドキュメントの種類などを指定した上で設定を完了させれば、バックアップが開始される。

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 QNAPの手順の分かりづらさは、とにかく「入口が見つからない」ことに尽きる。前述の「アクティブ同期ジョブ」という名前自体が分かりにくい上に、クリックしなければこの選択肢が表示されない。この設定だけに限ったことではないが、項目名が分かりにくく、かつ階層が深く探しにくいのは、同社製NASのウィークポイントだ。機能は豊富なだけにもったいない。


App Centerから「HBS3 Hybrid Backup Sync」をインストールして開く

「同期」を開き、「今すぐ同期」の中にある「アクティブ同期ジョブ」を選択する

ソースとしてGoogle ドライブを指定し、選択ボタンをクリックする

NAS上のどのフォルダーに保存するかを指定する。上部の「アクション」は「コピー」を選択しておく

下にスクロールすると、ファイルが競合した時の挙動を選べる

ジョブスケジュールを設定する。「リアルタイム同期」を選択しておく

サイズや変更日、ドキュメントの種類によるフィルタリングも行える

「ポリシー」に、「Google ドライブのファイルをMicrosoft Officeのファイル形式に変換します」という項目があるのでチェックを入れておく

確認画面。設定内容に問題がなければ「作成」をクリックして実行する。ちなみにここではスケジュールが「スケジュールなし」になっているが、前述のように「リアルタイム同期」が正しい

同期が開始された。右上には残りファイル数が表示される

これからNASを購入するのであれば押さえておきたい機能

 以上のように、設定手順の難易度に多少の違いはあるが、機能としてはほぼ同じだ。GoogleドキュメントをOffice形式に変換する機能はどれも備えているし、双方向ではなくダウンロードのみという設定も、いずれのサービスも行える。

 そのため、もしGoogleドライブのバックアップを目的にこれら3社のNASのどれかを購入しようと考えているのであれば、特にどれかに優位性があるといったことはなく、どれを選んでも目的を果たせるはずだ。これからNASを購入するのであれば、こういった機能はぜひチェックしておきたい。

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