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NASを安全に使うために──Web ブラウザ経由のログインに2段階認証を設定してみた(1/2 ページ)

ASUSTOR、QNAP、Synology各社の最新NASキットにおける、2段階認証の設定について挙動を比べてみた。

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 NASを安全に使うには、最新ファームウェアへのアップデートを欠かさないことはもちろん、使っていないサービスをオフにするなどさまざまなポイントがあるが、もう1つ押さえておきたいのが、Web設定画面へのログインで、2段階認証を設定しておくことだ。

 というのも最近のNASは、外出先からリモートでアクセスできる機能を備えており、ユーザー固有のURLが流出すれば、Webアクセス画面からのIDとパスワードの総当たりで、ログインされてしまう危険があるからだ。2段階認証を設定していれば、こうした不正アクセスへのリスクを著しく減らせる。

 今回は、Synology、QNAP、ASUSTORという3つのメーカーのNAS製品について、2段階認証を実際に設定してみたので、その具体的な手順と、挙動の違いについて紹介する。

NAS2段階認証
最近のNASはスマホの認証アプリを用い、ブラウザ経由のログインに2段階認証を設定できる

汎用(はんよう)の認証アプリがそのまま使える

 これら3社の2段階認証の仕組みは非常によく似ている。まずはブラウザで設定画面にログインした後、ユーザー別のオプションを設定する画面で「2段階認証」をオンにすることで、スマホの認証アプリ、具体的には「Google Authenticator」や「Microsoft Authenticator」で読み取るためのQRコードが表示される。

 それを読み取って認証を行えば、それ以降は、ブラウザ経由で設定画面にログインする時、2段階認証のワンタイムパスワードの入力が求められるようになるというわけだ。言うまでもないが、これらはユーザーごとに設定する必要がある。

NAS2段階認証
以下Synologyの画面を例に紹介する。まずはユーザーごとの設定画面を開く(今回の3社はいずれも画面右上からアクセスできる)
NAS2段階認証
2段階認証(Synologyは2ステップ認証、ASUSTORは2段階検証)を有効にする
NAS2段階認証
スマホの認証アプリで読み取るためのQRコードが表示される
NAS2段階認証
スマホで認証アプリ(今回はMicrosoft Authenticatorを使用)を開き(左)、QRコードを読み取ると(中央)、ワンタイムパスワードが発行されるようになる(右)
NAS2段階認証
再びNASへと戻り、認証アプリで表示されている最新のワンタイムパスワードを入力する
NAS2段階認証
認証完了。これで2段階認証が利用できるようになった

 続いて、各社の挙動をチェックしよう。

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