2560×1080ピクセル/75Hzの34型ウルトラワイド液晶「34WP550-B」でビデオ会議や日々の作業が快適に(3/5 ページ)
在宅ワークでの生産性向上手段として、デュアルディスプレイの導入が注目を集めている。その効果をさらに高める手段の1つが、ウルトラワイドディスプレイだ。LGの「34WP550-B」を試した。
画像編集や事務作業には非湾曲が適している
ウルトラワイドディスプレイによくあるのが、画面が湾曲している製品だ。湾曲ディスプレイは視界に沿って画面が曲がっており、視線の距離が一定になるため目が疲れにくい反面、外縁部の表示がゆがんでしまう点が気になる。例えばExcelのセルは大きさが均一に見えず、まっすぐに引いたはずの線がゆがんで見える。これに対して、本製品のような平らな画面はそれらの点が気にならず、画面端までキャンバスを作って絵を描く際やテキストなどを見る場合でもゆがまない。
画面上の作業スペースが広がっているため、Photoshopでウィンドウを分割し、元画像と編集したい画像を見比べながら編集できる。動画編集においてもAfter Effectsならタイムラインを長く表示でき、作業している場所を確認しやすく、拡大や縮小を繰り返す手間が減るのもメリットだ。
筆者の場合、普段、記事を執筆する場合やイラストなどを制作するときでも、ブラウザのウィンドウを何枚も立ち上げて並べ、保存したイラストや写真のタッチを「フォト」で参考にし、ペイントツールでサンプル画像やカラーセットを表示したり、仕事や友人からの連絡に備えてメッセージアプリを立ち上げたり、と画面がかなり煩雑になる。実際、そのとき自分が何をしているのか混乱することもあり、できる限りウィンドウを見やすく配置し、何をすべきかを把握しやすくしたい。
そこで配置し直したのが上記の画像だ。ブラウザのタブが増えることには妥協しつつ、参考にしたいタッチのイラストなどをフォトで大きめに表示し、その際の作業に合わせてペイントツールとテキストエディタを格納して表示する。タスク管理はWindows標準の「付箋」で行っているが、これは画面端に置いて作業の開始、終了時にさっと確認できるようにしている。ペイントツールはペンタブレットを大きく動かして絵を描きたいため、画面を大きく占有してしまうのは仕方ないところだ。
また、筆者は不定期にYouTubeでライブドローイングの配信をしているが、アスペクト比16:9のディスプレイでは、配信の様子を確認するためにペイントツールと配信ソフトを行き来しなければならなかった。
その点、21:9の本製品ではペイントツールを最前面に表示しつつ、余った部分に配信画面をプレビューする機能でプレビュー画面をいつでも確認できるようになり、かなり便利に感じた。
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