レビュー

8コア16スレッドRyzen 9とRadeon RX6800M搭載の「AMD Advantage」ノートPCを試すオールAMDのゲーミングノートPC(1/5 ページ)

ASUS JAPANのゲーミングブランドROGシリーズに、“オールAMD”となるモデル「ROG Strix G15 Advantage Edition G513QY」が登場した。その実力の程を見ていこう。

 ASUS JAPANから登場した「ROG Strix G15 Advantage Edition G513QY」は、AMDの最新GPU「AMD Radeon RX 6800M」を搭載した15.6型ゲーミングノートPCだ。CPUもAMDのRyzen 9 5900HXで、AMDがプレミアムなゲーミングノートPCの基準としてうたう「AMD Advantage」に準拠する。ラインアップはCPUにRyzen 9 5900Xを搭載した1モデル(G513QY-R9RX6800)となるが、製品を入手したのでレビューしていこう。


ASUS JAPANの「ROG Strix G15 Advantage Edition G513QY」は、Ryzen 9 5900HXと最新GPU「AMD Radeon RX 6800M」を搭載した15.6型ゲーミングノートPCだ

キーボード面にはROGの細かいプリントがなされているなど、細部にも抜かりはない

快適なゲーミング体験ができることを示す「AMD Advantage」

 本製品は、AMDが提唱するフレームワークのAMD Advantageに準拠するモデルだ。AMDによれば、日本初のAMD Advantage対応製品だという。

 AMD Advantageは、Intelがモバイル向けでうたう「Intel Evoプラットフォーム」のAMDゲーミングノートPC版といったところで、ゲームの性能、ディスプレイの描画速度や表示品質、静粛性や発熱、起動速度なども含め、トータルでプレミアムなゲーミング体験ができることを示すものとなっている。

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 つまり、CPUとGPUが高性能というだけにとどまらず、ディスプレイやストレージ、キーボードなどを含め、システム全体レベルでゲーミング向けのこだわりが行き届いているということだ。早速、その内容を見ていこう。


AMD Advantage対応をうたうには、画面輝度が300ニト以上の有機ELまたはIPS方式であること、FreeSync Premiumのサポート、キーボード面の温度などについても厳しい条件が設定されている

所有欲を刺激するクールなデザイン

 ボディーは、現行のROG Strix Gシリーズを継承する。BMW DesignworksのDNAを受け継ぐインパクトのあるシャープで左右非対称なフォルム、こだわりのディテールが印象的だ。ゲーミングノートPCの中でもひときわ洗練されており、所有欲を刺激する要素といえるだろう。

 具体的なサイズは、約354.9(幅)×259.9(奥行き)×22.69~27.2(厚さ)mm、重量は約2.4kgだ。ROG Strix Gシリーズの2020年モデルから狭額縁化をさらに進め、画面占有率87%を達成し、従来比で約7%のフットプリントを削減している形だ。

 90Whのバッテリーを内蔵しており、公称のバッテリー駆動時間は約11.8時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.2.0)となっている。


天板はアルミニウム合金を採用し、ROGのシンボルもLEDで光る。反対側にはドットパターンがレーザー刻印されている

ボディーサイズは、約354.9(幅)×259.9(奥行き)×22.69~27.2(高さ)mmで、公称値の称重量は約2.4kgだ

ヒンジ奥のキャップはマグネット式で着脱が可能だ。標準のレッドの他、トランスルーセントブラック、ブラックシルバーのキャップが付属しており、好みに応じて付け替えることができる

ACアダプターは280W仕様で、実測重量はケーブル込みで約1kgある。持ち運ぶ際には少し覚悟がいる

吸気のエアフローを作るためのラバー部分など、底面も細部までこだわりの意匠だ。手前側にはステレオスピーカを備えている

 次に、内部システムをチェックしよう。

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