PlayStation 5の増設スロットにPCIe 4.0 SSDを追加! 増設方法は? 内蔵SSDとの違いは?:ゲームのインストールや起動はどっちが速い?(2/4 ページ)
PlayStation 5の内蔵ストレージとして、SSDを増設できるファームウェアが公開された。PCIe 4.0のNVMe SSDの増設手順や増設後のスピード差をチェックした。
サイズやヒートシンクの形状も要注意
PS5ではPCIe 4.0対応というだけでなく、SSD製品そのものの最低性能(≒必要最低限の読み出し速度)を要求している。SIE側からは「毎秒5500MB以上の速度を推奨」という要件が示されており、これは、多くのPCIe 4.0対応NVMe SSDであれば対応している値なのだが、製品選択時には念のためにチェックしておきたい。
この数値が大きければ優秀であり、最近のPCIe 4.0対応のNVMe SSDの中堅以上の製品だと毎秒7000MB以上のモデルもけっこうある。「PS5の内蔵SSDと変わらない体感性能」を増設SSDにも求めるのであれば、そういった高性能なものを選択したいところではある。なお、PCIe 4.0ベースのNVMe SSDはPCIe 4.0の4レーン接続となるので理論上の最高伝送速度は約毎秒8000MBあたりが上限だ。
PS5に適合するSSDの物理サイズについても触れておこう。PS5の増設SSDスロットは、基本的には一般的なPC向けのNVMe SSD製品がそのまま適合できるようになっている。適合するSSDの最大全長は110mmまでだが、現在流通している比較的容量の大きいSSDは全長が80mmのものもが多いので、ここは特に気にする必要はあるまい。
一方で、ヒートシンクについては、やや気にする必要があるかもしれない。といっても、PCのマザーボード上のM.2のSSDスロットも、それほどスペースの余裕が与えられているわけではないので、良識の範囲内のヒートシンクが搭載されたものであれば、高確率でPS5に適合するはずである。
ヒートシンク非搭載の汎用NVMe SSDを購入して、後付けでヒートシンクを取り付ける場合は、横幅はほぼSSDと同サイズとし、全長は端子面とネジ留め用の穴をふさがない程度のものがいい。ヒートシンクの高さは5mm~8mmくらいがいいだろう。
筆者は、本稿執筆に当たり、私物のヒートシンクなしのサムスン電子(Samsung Electronics)製SSD「980 PRO」に、ノーブランドの5mm厚のSSD用ヒートシンクを取り付けた上でPS5の増設スロットに挿してみたが、ちゃんと適合した。
増設SSDを選ぶ際に、最も気になる要素の1つである「SSDの容量」だが、これはSIEによると現状は「250GBから4TBにまで適合する」と発表されている。
PS5に適合するSSDとして
- NVMe SSD
- PCIe 4.0対応
- 毎秒5500MB以上の読み出し速度
という条件で2021年9月下旬の価格相場を調べて見ると「1TBで1.5万円~2万円前後」「2TBで4~5万円前後」「4TBで8~10万円前後」といった感じとなっていた。どの容量タイプの製品を選ぶかは自身の懐と相談して慎重に決めよう。
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