実売6000円台のXiaomi「Mi スマートスピーカー」を試して分かったこと(3/3 ページ)
シャオミ(Xiaomi)から、Google アシスタント対応のスマートスピーカーが登場した。税込みで実売6480円という手頃なモデルを使ってみた。
スマートスピーカーとしてもBluetoothスピーカーとしても使える
Mi スマートスピーカーは、Google アシスタント built-in/Chromecast対応スピーカーにできることをきちんとこなせる。音声コマンドでWeb検索、音楽再生、スマート家電操作などを試してみたが、以前、家人が使っていたGoogle Home Miniと同じように使うことができた。
これまで、Google HomeやGoogle NestシリーズといったGoogle アシスタントと連携したスマートスピーカーを使ったことがあるのであれば、問題ないだろう。
ここで気になったのが、「2つの“遠距離マイク”を備え、遠くからの呼びかけにも対応」というところだ。本当に、遠くからの呼びかけでも操作できるのだろうか。
筆者宅の撮影ブース用部屋にMi スマートスピーカーを置いたまま、同じ階にある仕事部屋に行き、それぞれのドアを開けた状態でエアコンの操作をしてみた。1度目は、少し大きな声で、2度目は通常の音量で音声コマンドを発したところ、どちらでも正常に操作できた。
これなら、当初の目論見どおり、見える場所にMi スマートスピーカーがあれば、少し遠くても音声で家電をコントロールできそうだ。また、壁越しでも、かなり声を張り上げれば反応してくれる。
スマートスピーカーとしての性能は分かったが、これまで蓄積してきたデジタルコンテンツの資産は生かせるのだろうか。筆者は楽曲の再生や動画視聴といったエンターテインメントコンテンツを、Amazonのサービスに依存している。かろうじて、Spotifyとうたパスではアカウントを持っているものの、Apple Musicやdヒッツには登録していない。動画サービスは壊滅状態だ。
「Google Home対応のスピーカーでは、いつもの音楽が楽しめないのでは……」そう考えていたが、それは取り越し苦労だった。Mi スマートスピーカーはBluetooth 4.2/A2DP対応なのでハンズフリー通話も行え、Google Nestシリーズ同様、スマホやPCのBluetoothスピーカーとして使えるからだ。
Mi スマートスピーカーでBluetoothペアリングモードを起動するには、「OK、Google。Bluetoothペアリングして」と言うだけでいい。後はスマホのBluetooth設定画面を開き、ペアリング可能なデバイスのリストからMi スマートスピーカーを探してペアリング設定するだけだ。
これで、Mi スマートスピーカーをGoogle アシスタント built-inのスマートスピーカーとして、またGoogle アシスタントに対応していないAmazon Music PrimeやAmazon Music Unlimited、契約をしていないうたパスなどを気軽に良い音で楽しむためのBluetoothスピーカーとして活用できる。一粒で二度おいしいとはまさにこのこと。
ちなみに、対応配信サービスはSpotify、YouTube Music、Pandra、Deezerで、サポートフォーマットはMP3、HE-AAC/LC-AAC、Vorbis、WAV(LPCM)、Opus、FLACとなっている。
見た目も高級感があり、2台買って接続すればステレオスピーカーにもなり、スマートスピーカーとしてもスマホやPCの外部Bluetoothスピーカーとしても使えるのに、Xiaomiオンラインストアでの価格は税込みで6480円、2台でも1万2960円だ。スマートスピーカーのある生活が未体験なら、買ってみるのはどうだろうか。
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