メモリ倍増の新型タブレット「Fire HD 10 Plus」を画面付きスマートスピーカーとして使ってみた:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/3 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする連載。新型の「Fire HD 10」をShowモードで使ってみた。
Amazonから、10.1型のメディアタブレット「Fire HD 10」のニューモデルが登場した。メモリが4GBでワイヤレス充電にも対応した「Fire HD 10 Plus」と、メモリが3GBの「Fire HD 10」の2モデルという構成だ。従来モデルの後継が後者、その上位グレードとして新たに追加されたのが前者ということになる。
このうち、上位の「Fire HD 10 Plus」は、専用スタンドにセットし、Showモードに切り替えることで、ワイヤレスで充電を行いつつ、画面付きスマートスピーカー「Echo Show」に近いスタイルで利用できる。実機を購入したので早速試してみた。
なお、Fire HD 10 Plusの価格は64GBモデルで税込み2万2980円、32GBモデルが1万8980円、Fire HD 10が64GBモデルで税込み1万9980円、32GBモデルが1万5980円(Amazonでの価格)だが、6月22日まで開催されるビッグセール「プライムデー」の期間中はさらに値下げされており、32GBのFire HD 10なら9980円と1万円切りで購入可能だ。
タブレットであるFireを「Echo Show」と同じように使える
Fireタブレットをワイヤレス充電スタンドと組み合わせ、ディスプレイ付きスマートスピーカー「Echo Show」シリーズと同じように使えるギミックは、2020年に発売された8型モデル「Fire HD 8 Plus」で実現済みだ。今回のモデルはいわばその大画面版にあたるが、画面サイズ以外にも違いがあるのかは気になるところだ。
まずはざっと使い方をチェックしておこう。Echo Showのように使うための「Showモード」は、専用ワイヤレス充電スタンドにセットすることで、自動的にオンになる。これにより画面がEcho Showのような、時計表示および情報表示を行うためのデザインに切り替わる。全く別のOSが起動したようなイメージだ。
この状態で声をかければ、Echo Showと同様に、天気やニュースを読み上げたり、音楽を再生したり、スマートホームスキルを使って家電を操作できたりする。
ちなみに専用スタンドを使わず、画面を上から下へとスワイプすると表示されるメニューから、手動でShowモードをオンにする方法もある。専用スタンドは単にワイヤレスで充電できるというだけで、スピーカーが内蔵されているわけでもなく、Showモードのオン/オフを手動で行いつつ、充電も別途有線で行うならば、特にスタンドは必須ではない。
新型「Fire HD 10 Plus」。下位の「Fire HD 10」よりもメモリ容量が多く、ワイヤレス充電にも対応している。ボディーカラーは1色で、下位モデルのFire HD 10は3色展開とは異なる
また本体を充電スタンドから持ち上げると、このShowモードが自動解除されるので、タブレットとしての利用と、スマートディスプレイとしての利用をシームレスに切り替えられる。手動で切り替える手間が不要なのは非常に便利だ。
ただし本稿執筆時点では、ワイヤレス充電スタンドから取り外した時にShowモードが自動解除されなかったり、スタンドに載せた時にShowモードのオン/オフが数十秒ごとに繰り返されたりするなど、接触不良かソフトウェアの問題か判断しかねる挙動が見られる。同製品のカスタマーレビューでも類似の報告があるので、筆者の購入した個体だけの問題ではなさそうだ。
現在もAmazonの販売ページでは在庫切れの状態が続いており、このあたりが影響しているのかもしれない。
本製品の兄弟機であるFire HD 8 Plusのワイヤレス充電スタンドはこのような症状がなく、正しい挙動であれば快適に使えるのは間違いないため、以下の評価はそれを前提に進めるが、これからワイヤレス充電スタンドを購入する場合は、レビューなどで最新の情報をキャッチアップすることをお勧めしておく。
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