画面タップで直感的に操作! Fireタブレットの新機能「デバイスダッシュボード」を使ってみた:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(1/2 ページ)
Amazonのメディアタブレット「Fire」シリーズに、家庭内のスマートホームデバイスをタッチで操作できる「デバイスダッシュボード」機能が追加された。順次提供されている本機能を試してみた。
2020年の暮れに、Amazonのメディアタブレット「Fire」シリーズへ家庭内のスマートホームデバイスをタッチで操作できる「デバイスダッシュボード」なる新機能が追加された。
Alexaと連携しているスマートホームデバイスは本来、音声を使って操作するか、もしくはスマホのAlexaアプリから操作するが、前者は声を出せない場合に不便で、後者は階層が深いため呼び出しにくく常用には向かない。
その点、このデバイスダッシュボードを使えば、すばやく目的のデバイスを探し、タップによる操作が可能になる。ざっと使ってみたので、そのポイントを紹介する。
スマートホームデバイスをFireタブから手軽にタッチで操作
デバイスダッシュボードは、Fireタブレットの画面左下に新たに追加された「家」アイコンをタップすることで起動する。ホーム画面から直接起動できるので、非常に直感的で、手間もかからない。
利用にあたっては特にセットアップの必要はなく、既にAlexaで認識済みのスマートホームデバイスがあれば自動的に検出して表示される。Fire OSの一機能として提供されるため、何らかのアプリを新規にインストールする必要はなく、OSアップデートでいきなり使えるようになる。
さて、デバイスダッシュボードの画面は、大きく4つのエリアに分かれている。
一番上に表示されるのは、全てのプラグ、全ての照明をまとめてオン/オフするボタンだ。就寝時や起床時など、自宅内の照明やプラグを、まとめて操作したい場合に使う。
もっとも一口に「照明」といっても、他の照明がオフの時のみオンにする常夜灯などもある。これらが混じっていると、一括でオン/オフというのは現実的ではない。こういった場合の除外設定はできないので、照明やプラグの台数が多い場合、あまり出番はなさそうだ。
その下には、最近使ったスマートホームデバイスのアイコンが表示される。いうなれば利用履歴だ。この画面上で直接オン/オフできるデバイスもあれば、タップすることで独自のUIがポップアップされ、そこでオン/オフするデバイスもある。
もしここで特定のデバイスを優先表示したければ、ピン留めをしておくことで、常時先頭に表示される。ピン留めしたデバイスは右肩にオレンジ色のピンマークが表示される。
その下には、照明やプラグ、カメラ、サーモスタットといった「カテゴリー」が表示される。ここには前述の「ピン留め&最近使用したデバイス」と違い、Alexaが認識している全アイテムが表示されるので、最近使っていなかったデバイスを呼び出したければここを使う。
最下段に表示されているのは「最近使用した定型アクション」だ。ここには、Alexaアプリで設定した定型アクションのうち、最近使ったものが表示されており、音声を使わずにタップ1つで操作できる。人によってはこのエリアは利用頻度が高そうだ。
これらホーム画面のエリアの並び順は固定されており、例えば「最近使用した定型アクション」をホーム画面の一番上に持ってきたり、カテゴリーを非表示にしたりするなどのカスタマイズはできない。あっておかしくない機能であり、個人的には実装されていないのは不満だ。
また「オフィス」「リビング」といったグループ単位で表示する機能もない。グループで一括オン/オフする機会はあまりないという判断かもしれないが、Alexaアプリにはある区分だけに首をひねってしまう。こうした「おやっ」と思わせる仕様は、使っているとちょくちょく出くわす。
続いて、デバイスダッシュボードと似た機能との使い分けについて考える。
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