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「SpotCam Solo 2」で屋外用セキュリティカメラのハードルの高さを解決する(3/4 ページ)

ビデオ会議の急速な普及を受け、Webカメラの選択肢は広がった。その一方、屋外用のセキュリティカメラもさまざまなモデルが登場している。「SpotCam Solo 2」と別売のソーラーパネルを試した。

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アプリケーションから映像を確認する

 SpotCam Solo 2の映像は、スマートフォンアプリから確認する。SpotCam Solo 2は連続撮影を行わないので、あらかじめ設定しておいたアラートが発生するか、アプリから「ライブ映像を見る」をタップしないと撮影は行われない。

 撮影された映像はタイムバーから選択したり、イベント画面から選んだりしてプレビュー再生が行える。ここも分かりにくい点なのだが、これはSpotCam用語で「録画映像」というものらしく、一般に動画ファイルと呼ばれるものは「フィルム」と言って区別しているようだ。その一方で、アプリからは「マイ動画」というメニューから「フィルム」にアクセスする。


SpotCam Solo 2の映像はスマートフォンアプリから確認する。画像はライブではなく、直前のイベント発生時の画像だ(左)。ホーム画面のカメラ画像をタップするとカメラの操作画面に遷移する。「ライブ映像を見る」をタップすると現在の映像が見られる(中央)。画像下のタイムバーに見られる色つきの線が録画済み映像を表す。画面下部の「イベント」をタップするとイベント単位で映像を確認できる(右)。各映像上の再生ボタンはプレビューで、右のボタンは一見ダウンロードに見えるが、実際にはマイ動画の作成を行う

マイ動画はホーム画面のハンバーガーメニューから遷移する(左)。アプリから再生/閲覧できる他、ダウンロードも可能だ(中央)。SpotCam Solo 2にはナイトビジョン用に赤外線LEDがカメラ周辺に配置されており、暗闇でも撮影できる(右)

オプションサービスのビデオAIを試す

 SpotCamの特徴的なサービスが、指定されたイベントを検知するSpotCamビデオAIサービスだ。通常の監視カメラでは動体検知が一般的だが、SpotCamビデオAIサービスは映像を解析して、より詳細なイベントとして検知/通知することができる。

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 未登録の人が来たときに通知する顔検知、物がなくなったことを検知する喪失オブジェクトなどの他、赤ちゃん泣き声検知、人が倒れて起き上がらないことを検知する転倒検知、違法駐車を検知する車両検出など、ニーズを踏まえたユニークなサービスがそろっている。複数の機能をパッケージにした安価なサービスパックもあり、こちらだと個別に導入したときの半額以下で利用可能だ。

 だが、これらも全てSpotCam Solo 2の場合は赤外線感知の人体センサーが動体を検知/撮影を開始し、クラウドサーバに映像が送られてそこで解析が行われてからの判定/検知となる。赤ちゃんが大声で泣いていても、まずは動体検知がなされなくては赤ちゃん泣き声検知は行われない。7日間の無料トライアルが可能なので、実際に期待した検知が行われるかどうかを確かめてから導入を検討した方がよいだろう。


SpotCamビデオAIサービスは月額3.95ドル~9.95ドルで必要なものを選択して追加する

喪失オブジェクトはオブジェクトがなくなったことを検知する(左)。バーチャルフェンスは指定したラインで分割したゾーンを何かが移動したときに検知する(右)。移動の方向も指定可能だ

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