ASUSがフォルダブル有機EL採用のZenbookシリーズを発表 25周年の「Space Edition」も登場(1/2 ページ)
ASUSは1月5日、米ラスベガスで開催中のCES 2022で「The Incredible Unfolds」と題した発表会を開催し、折りたたみ可能な有機ELディスプレイを搭載するノートPCなどを市場投入すると明らかにした。
ASUSは1月5日(米国太平洋時間)、米ラスベガスで開催中のCES 2022で「The Incredible Unfolds」と題した発表会を開催し、フォルダブル(折りたたみ可能)の有機ELディスプレイを搭載するノートPCなどを市場投入すると明らかにした。
現時点では1機種を除いて投入時期は不明で、日本での発売や各製品の価格も明らかにされていない。
今回同社が発表したのは、スタンダードノートPC「Zenbook」シリーズの新製品で、その中でもひときわ目を引くのが折りたたみ可能な有機ELディスプレイを搭載する「Zenbook 17 Fold OLED」(UX9702)だ。同社によれば、折りたたみ可能な有機ELディスプレイを搭載するノートPCは世界初だという。
カバーを広げれば、2560×1920ピクセルの17.3型ディスプレイとして使え、2つに折りたためば1920×1280ピクセルの12.5型ディスプレイ2枚分として使用できる。そして、付属のタッチパッド付きキーボードとの組み合わせで、「Laptop Mode」「PC Mode」など6種類の使い方が可能だ。
また、ディスプレイは完全に折りたたんでしまえば12.5型ノートPC相当の大きさになるので、容易に持ち運べる。
搭載するCPUは、Intelが発表したばかりのノートPC向け第12世代Coreプロセッサの「Uプロセッサ」だ。具体的にはCore i7-1250Uを搭載する。GPUはプロセッサ統合のIris Xe Graphicsで、メモリは16GB LPDDR5をオンボードで実装する。ストレージは1TBのNVMe(PCI Express 4.0)SSDだ。
無線通信機能はWi-Fi 6EとBluetooth 5.2に対応する。OSはWidnows 11 ProとHomeのいずれかだ。
本体の外形寸法は、折りたたまない状態で約378.5(幅)×287.6(奥行き)×8.7~11.7(厚さ)mmで、折りたたむと約287.6(幅)×189.3(奥行き)×17.4~31.9(厚さ)mmとなる。本体重量はタッチパッド付きキーボードも合わせて約1.99kgだ。
同社は、Zenbook 17 Fold OLEDを2020年後半に売り出すとしている。
有機EL搭載の薄型軽量14型ノートPCも登場
ASUSは2021年11月に数多くの有機EL搭載ノートPCを投入したが、今回も薄型軽量の14型ノートPCに有機ELディスプレイを搭載してきた。それが「Zenbook 14 OLED」(UX3402)だ。厚さ約16.9mm、本体重量が約1.39kgのボディーに、2880×1800ピクセル表示対応の有機ELディスプレイを搭載している。
主な仕様を列記すると、CPUはIntelのノートPC向け第12世代Coreプロセッサの「Pプロセッサ」となるCore i7-1260Pや、Core i5シリーズを搭載する製品も登場する見込みだ。
GPUはプロセッサ統合のIris Xe Graphicsとなり、メモリは16GBか8GBのLPDDR5をオンボードで装備する。ストレージは512GB、あるいは1TBのNVMe(PCI Express 4.0)SSDだ。無線通信機能はWi-Fi 6EとBluetooth 5.2に対応する。OSはWidnows 11 Pro/Homeだ。
AMDのRyzenプロセッサを搭載したモデルも発売する。Ryzen 7 5825UまたはRyzen 5 5625Uを用意し、GPUはプロセッサ統合のRadeon Graphicsとなる。メモリは16GBか8GBのLPDDR4Xをオンボードで備える。ストレージは512GB/1TBのNVMe(PCI Express 3.0)SSDだ。無線通信機能はWi-Fi 6EとBluetooth 5.2に対応し、OSはWidnows 11 Pro/Homeとなる。
ボディーサイズと重量は、IntelモデルもAMDモデルも約313.6(幅)×220.6(奥行き)×16.9(厚さ)mm、約1.39kgと共通だ。
関連記事
ASUSが第12世代CoreやRyzen 6000シリーズ搭載の次世代ROG/TUF GAMINGシリーズを投入!
ASUSが1月4日(現地時間)、「ROG CES 2022 For Those Who Dare: The Rise of Gamers」をオンラインで開催し、同社のゲーミングPCブランド「Republic Of Gamers」を中心に新モデルを発表した。日本国内での発売時期や価格は現時点で不明だ。「第12世代Coreプロセッサ(Alder Lake)」にモバイル向け製品登場 デスクトップ向け追加ラインアップも
Intelの第12世代Coreプロセッサに、モバイル向け製品が登場する。ハイエンド向けの「Hプロセッサ」、省電力重視の「Uプロセッサ」の中間として「Pプロセッサ」が新設されたことが特徴だ。その他、アンロック非対応のデスクトップ向け製品も順次発売される。5nmプロセスの“Zen 4”「Ryzen 7000シリーズ」を2022年後半にリリース 「Ryzen 7 5800X3D」は今春に
AMDが、現行のZen 3アーキテクチャCPUのL3キャッシュを大幅増量した新CPUを発売する。8コア16スレッド構成ながら、既存の12コア24スレッド製品と同等か上回るゲーミング性能を発揮するという。さらに“次世代”のCPUも、2022年後半に登場する見通しだという。NVIDIAが「Omniverse」正式版を一般ユーザーに無料開放 GeForce RTXシリーズのハイエンドモデルも発表
米NVIDIAは1月4日(現地時間)、米ラスベガスで開催中のCES 2022の特別講演で3次元仮想空間再現ソフトウェア「NVIDIA Omniverse」を一般ユーザーに無料で提供すると発表した。また、GeForce RTXシリーズの新型GPUも発表した。より薄く、より軽いノートPCにもGPUを――AMDが「Radeon RX 6000Sシリーズ」を発表 Radeon RX 6000/6000Mシリーズにも新製品
より薄く、より軽いノートPCにもGPUを載せるべく、AMDがRadeon RX 6000Mシリーズをベースに改良した新GPUを発表した。合わせて、既存のRadeon RX 6000シリーズやRadeon RX 6000Mシリーズにも新製品が登場する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.