外出中でも声だけで自宅の家電を操作できる「Echo Buds」(第2世代)を試して分かったこと(4/4 ページ)
群雄割拠状態の完全ワイヤレスイヤフォンだが、ついにAmazonの「Echo Buds」の最新世代が日本で発売される。実機を試して分かったこととは何か。
片方ずつ使えば使用時間をさらに延ばせる
最近の完全ワイヤレスイヤフォンでは、片方だけでも使えるものが増えてきた。販売サイトにも、技術仕様書にも記載されていなかったこの機能が使えるかどうかも試してみた。
充電ケースから、片方のみ取り出して、音楽を再生してみる。いわゆる“カップル聞き”のような状態にはならず、きちんとモノラルで再生する。再生途中に他方のイヤフォンを取り出して装着すると、ステレオでの再生が始まった。
なお、先に両耳に装着した状態から、片方を充電ケースに戻そうと耳から外すと、曲は一時停止してしまう。これは、Echo Buds(第2世代)に近接センサーが搭載されているからであり、耳から離れたことを検知すると、曲が止まるようになっているからだ。もちろん、その後で再生の操作を行えば、片耳だけで曲の再生が始まる。
また、片耳だけで通話できるかどうかも試してみたが、こちらも問題なく行えた。そして、予想以上にクリアに自分の声を捉えているということも分かった。下の動画(映像なし)では、猫が「ニヤァァアアア」と鳴きながら膝の上に乗ってきたのだが、その声が全く入っていない。「ビームフォーミングマイク」がしっかりと機能していることが感じられる結果となった。
片耳だけでもいいから、長時間使いたい、いつ電話がかかってくるかわからないから、常に装着しておきたい、という人にはEcho Buds(第2世代)を買うメリットがあるといえそうだ。
今回取り寄せたのは、ワイヤレス充電ケース版で、ワイヤレス充電パッド付きのタイプだ。ワイヤレス充電パッド PowerWave Padは、「for Amazon Echo Buds」という文言が製品名に入っているが、Echo Buds(第2世代)以外を充電できないというわけではない。試しに、手持ちのGalaxy Buds Proを載せてみたところ、問題なく充電できていた。
逆に、Echo Buds(第2世代)を他のワイヤレス充電器で充電できるかも試してみたが、Qi規格に対応していれば当たり前のように充電を行える。
PowerWave PadにはいくつかのLEDインジケーターが搭載されている。正面に「BUDS」と「CASE」、向かって右側に「PHONE」が並ぶ。
BUDSとCASEは、それぞれイヤフォン本体と充電ケースの電池残量を4段階で示すものだ。PHONEは「電話がかかってきたときに光るのかな?」などと考えていたがそうではなく、Echo Buds(第2世代)以外のもの、つまりワイヤレス充電に対応したスマホなどを充電しているときに、動作していることを示すものだ。
いずれにせよ、外出先でわざわざスマホのAlexaアプリを開かずとも、自宅のスマート家電を声だけで操作できるのは快適だし、Amazon MusicやAudibleを気軽に楽しめるのもいい。ピカチュウを呼び出して、ニヤニヤすることもできる。
コーデックなどの関係でハイレゾ音源やサラウンド再生は非対応だが、Appleの「AirPods(第3世代)」の2万3800円よりも安く、Googleの「Pixel Buds A-Series」(1万1900円)よりも多機能と、機能と価格のバランスが取れた製品と言えるだろう。Alexaとの関係にどっぷりハマっている人であれば、間違いなく“買い”の一品と言えそうだ。
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