MicrosoftがWebブラウザ「Edge」のバージョン99を一般公開
米Microsoftが、Webブラウザ「Microsoft Edge」のバージョン99を一般公開した。バージョン番号は「99.0.1150.30」となる。
米Microsoftは3月3日(現地時間)、Webブラウザ「Microsoft Edge」のバージョン99を一般公開した。バージョン番号は「99.0.1150.30」となる。3月7日には、不具合修正と性能改善だけを目的としたバージョン「99.0.1150.36」を公開している。
バージョン99.0.1150.30では、4種類の新機能が加わった。1つ目は、PDF文書を表示する際に、左側にページのサムネイルを表示する機能だ。サムネイルが並んだ部分だけをスクロールさせることや、目的のサムネイルをクリックすることで、表示をそのページに切り替えることも可能になっている。
2つ目はユーザープロファイルの使い分け機能の強化だ。Edgeには、複数のユーザープロファイルを登録して、それぞれ異なるログイン情報などを設定できる。従来はEdgeが自動的にプロファイルを切り替えてWebサイトにログインしていたが、今回のバージョンからWebサイトのドメインを指定して、どのプロファイルを使うかを手動で登録できるようになった。
3つ目は、パスワードマネージャーの機能強化だ。Edgeは、パスワードとIDによるユーザー認証が必要なWebサイトで、ユーザーが1度入力した認証情報を記憶し、再度そのサイトを訪れたときに認証情報を自動的に入力する機能がある。これまでは自動で動作させるか、動作時にPCへのログイン時に入力したパスワードを入力を求めることができた。今回の機能追加で、PCへのログイン情報とは関係ないパスワードを設定できるようになった。
4つ目は、パスワードの自動入力を動作させないWebサイトをドメイン単位で指定できるようになった。これには、グループポリシーの設定、レジストリの編集、設定ファイルの改変が必要になる。
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