レビュー

プレミアムな2in1モデル「Surface Laptop Studio」は誰のためのPC? 試して分かったこと(2/3 ページ)

MicrosoftのSurfaceシリーズのフラグシップモデル「Surface Laptop Studio」は、フラグシップだけに価格も高めである。その価格にはどのような“価値”が込められているのだろうか。個人向けモデルにおいて2番目にハイスペックな構成を通してチェックしていこう。

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クリエイティブもエンタメも快適な高精細液晶ディスプレイ

 ディスプレイは、14.4型液晶を搭載している。最大表示解像度は2400×1600ピクセルで、アスペクト比は3:2となる。リフレッシュレートは最大120Hzで、動画やゲームのアニメーションを滑らかに表示できる。パネルの表面は光沢(グレア)仕上げだ。鮮やかな表示ができる一方で、外光や照明の映り込みはしやすい。このあたりは好みが分かれるところだろう。

 実機で計測した輝度は489ニトと明るく、色域もインターネットコンテンツの標準である「sRGB」を100%カバーする。また、DolbyのHDR規格であるDolby Visionにも対応しており、Dolby Visionに対応するコンテンツであれば、メリハリのある画質で楽しめる。


明るく高精細な14.4型液晶ディスプレイを搭載する。アスペクト比は3:2で、最大表示解像度は2400×1600ピクセルとなる。コントラスト比は1500:1、リフレッシュレート120Hzとハイスペックである

エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」で輝度を計測すると、489ニトだった

i1 Display Proで作成したICCプロファイルをもとにPhonon氏制作の色度図作成ツール「Color AC」でsRGBの色域と比較。本製品の色域(実線で表示)は、ほぼ完全にsRGBの色域(点線)と重なっている

液晶パネルの上部には、1080p対応のWebカメラ、Windows Hello対応の顔認証カメラ、デュアルアレイマイクを搭載している

画面フリップで3スタイルで運用 ペンの描画も快適

 Surface Laptop Studioは、画面の裏側にもう1つヒンジを備えており、画面だけをフリップして使えるようになっている。画面を180度裏返して畳んだ「スタジオモード」なら、タブレットとしても。画面をキーボードの手前に置く「ステージモード」なら、動画の視聴やゲームを楽しむ際に便利だ。

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 画面はタッチ操作の他、Microsoft Pen Protocol(MPP)に準拠するデジタイザーペンによるペン入力にも対応する。別売の純正ペン「Surface スリムペン 2」なら、パームレスト下部の段差部分にマグネットで取り付けて、非接触で充電もできる。

 気になるペンの書き(描き)心地だが、他のSurfaceシリーズと同様に滑らかだ。スタジオモードでは画面に適度な傾斜がついてとても書き(描き)やすく、手書きメモやイラストもスラスラと進みそうだ。


画面の裏にもヒンジがあり、画面をキーボード手前に配置できる。動画鑑賞やゲーミングはもちろん、プレゼンテーションをする際にも便利に使える

画面を反転させた状態でヒンジ部分を見たところ。画面の中央部を支点として、フリップする構造となっている

画面を180度反転させた「スタジオモード」。適度な傾斜が付いているので書き(描き)やすい

わずかな傾斜だが、これが書き(描き)心地に大きな影響を与える

別売の「Surface スリムペン 2」。Surface Laptop Studioでは4096段階の筆圧検知に対応し、触感フィードバックにも対応する

先述の通り、Surface スリムペン 2はパームレスト下部に装着可能で、この状態で充電もできる

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