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「VAIO S15」に2022年夏モデル 第12世代Coreプロセッサ搭載で5月下旬発売CPUは一気に3世代進化

VAIOの15.6型ノートPC「VAIO S15」に、プラットフォームを刷新した新モデルが登場する。CPUは第9世代Coreプロセッサから第12世代Coreプロセッサとなり、メインメモリやSSDのスペックなども“底上げ”されている。

 VAIOは5月下旬、15.6型ノートPC「VAIO S15」の新モデルを発売する。最小構成の税込み想定価格は量販店向けモデルが21万9800円、カスタマイズ(CTO)モデルが15万9800円(ソニーストア扱い)または16万5800円(VAIOストア扱い:パソコンあんしんサポート付属)となる。発売に先駆けて、ソニーストアとVAIOストアでは5月中旬からCTOモデルの受注を開始する予定だ。


VAIO S15の新モデルは、先代と同様にブラック、シルバー、ホワイトの3色展開となる

VAIO S15(2022年夏モデル)の概要

 新しいVAIO S15は、第9世代Coreプロセッサ(開発コード名:Coffee Lake-H)を搭載する先代モデルからボディーデザインを継承しつつ、CPUを第12世代Coreプロセッサ搭載(開発コード名:Alder Lake)に刷新し、基本的な性能を大きく底上げしたことが特徴だ。ボディーカラーも先代と同様にブラック、ホワイト、シルバー(CTO限定)の3つだが、CTOモデルではブラック感を増したハイスペックモデル「ALL BLACK EDITION」も選べる。

 CTOモデルで選べるCPUは以下の通り。なお、Uシリーズは「ユーザーの要望が多かった」ことから追加されたものだという(★印が付いているものは量販店モデルでも選択可能)。

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  • Core i9-12900HK(ALL BLACK EDITIONのみ)
    • Pコア6基12スレッド(2.5GHz~5GHz)+Eコア8基8スレッド(1.8GHz~3.8GHz)
  • Core i7-12700H★
    • Pコア6基12スレッド(2.3GHz~4.7GHz)+Eコア8基8スレッド(1.7GHz~3.5GHz)
  • Core i5-12500H★
    • Pコア4基8スレッド(2.5GHz~4.5GHz)+Eコア8基8スレッド(1.8GHz~3.3GHz)
  • Core i3-1215U
    • Pコア2基4スレッド(1.2GHz~4.4GHz)+Eコア4基4スレッド(900MHz~3.3GHz)

 メインメモリはDDR5規格のデュアルチャネルで、増設には対応しない。CTOモデルでは容量は8GB(Core i3構成のみ)、16GB(量販店モデルの標準容量)、32GB、64GB(Core i3構成を除く)から選択できる。

 ストレージはPCI Express 4.0接続のSSDで、CTOモデルでは以下の構成から選択できる。なお、CTOモデルではSerial ATA接続の1TB HDDも追加可能だ。

  • スタンダードSSD(PCI Express 4.0x2接続、自己暗号化対応)
    • 容量は128GB、256GB、512GBから選択可能
    • 量販店モデルのCore i5構成は512GBを搭載
    • ALL BLACK EDITIONでは選択不可
  • ハイスピードSSD(PCI Express 4.0x4接続、自己暗号化対応)
    • 容量は256GB、512GB、1TB、2TBから選択可能
    • 量販店モデルのCore i7構成は512GBを搭載
    • Core i3構成では選択不可

 光学ドライブは、量販店モデルのCore i7構成とALL BLACK EDITIONがBlu-ray Disc(BD-RE)ドライブを、量販店モデルのCore i5構成とCTOモデルのCore i3構成がDVDスーパーマルチドライブを搭載する。CTOモデルのCore i5/i7構成はどちらも選択できる。

 量販店モデルはWindows 11 Homeをプリインストールするが、CTOモデルはWindows 11 Proのプリインストールも選択できる。TPM機能はCPUに内蔵するもの(Intel PTT)を利用するが、CTOモデルではオプションで独立したTPMチップを搭載することも可能だ。


先代と同様に光学ドライブが標準搭載される。個人向けの15.6型ノートPCではニーズが高いと判断しているようだ

新しいVAIO S15の内部。CPUの排熱ユニットは搭載されるCPUによって変わるという。CTOモデルでは1TB HDDも内蔵可能だ

 ディスプレイは15.6型液晶で、量販店モデルはフルHD(1920×1080ピクセル)のパネルを搭載する。CTOモデルのCore i7構成とALL BLACK EDITIONでは、フルHDパネルに加えてHDR(ハイダイナミックレンジ)対応の4K(UHD、3840×2160ピクセル)パネルも選べる。

 WebカメラはフルHD撮影と顔認証に対応するものを備える。人感センサー(VAIO User Sensing)や指紋センサーも標準搭載する。


WebカメラはフルHD撮影と顔認証に対応する。人感センサーも併載しているので、離席を検知した際の「自動ロック」、着席を検知した際の「自動ログイン」、在席を認識している間の「ロック抑止」も可能だ

シルバーのキーボード回り。先代から大きく変わった部分はほとんどないが、よく見るとWindowsキーのWindowsロゴがWindows 11のものに変わっている。テンキーのEnterキーの下部にある四角いへこみは指紋センサーだ

 ポート類は、左側面に電源端子、有線LAN(1000BASE-T)端子、D-Sub(アナログRGB出力)端子、HDMI出力端子、USB 3.0 Type-A端子、Thunderbolt 4(USB4)端子とイヤフォン/マイクコンボ端子を、右側面にUSB 3.0 Type-C端子×2と光学ドライブを、正面にSDメモリーカードスロット(UHS-I対応)備える。Thunderbolt 4端子はUSB PD(Power Delivery)による電源入力(※1)とDisplayPort Alternate Modeによる映像出力に対応する。無線通信はWi-Fi 6E(※2)とBluetooth 5.1を利用できる。

 スピーカーは2基(ステレオ)構成で、Dolby Atmosによるサラウンド効果にも対応する。マイクは2基構成で、機械学習ベースのAI(人工知能)によるノイズキャンセリング機能も備える。

(※1)本体の充電を行う場合、20V/45W以上の出力が可能なUSB PD対応電源を用意してください。ただし、全てのUSB PD対応電源での充電を保証するものではありません
(※2)2.4GHz帯/5GHz帯に加えて6GHz帯での通信に対応するIEEE 802.11ax規格。ただし、日本では電波法および関連法令の改正/整備が完了するまで6GHz帯での通信に対応しません(参考記事


ブラックの左右側面。Thunderbolt 4端子からの映像出力は最大5120×2880ピクセル/60Hz、HDMI出力端子による映像出力は最大4096×2160ピクセル/60Hzに対応する

 ボディーサイズは約361.4(幅)×254.3(奥行き)×22~26(厚さ)mmで、重量は約2.25kgとなる。バッテリー容量は40Whで、JEITAバッテリ動作時間計測法 Ver.2.0に基づくバッテリー駆動時間はフルHD液晶構成で最長約7.4時間、4K液晶構成で最長約5.3時間となる。

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