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ノイキャンマイクを内蔵した「HP 960 4K ストリーミングウェブカメラ」を使って分かったこと(3/3 ページ)

日本HPから、4K(3840×2160ピクセル)対応のWebカメラが発売された。WindowsやmacOS、ChromeOSに対応した「HP 960 4K ストリーミングウェブカメラ」を実際に使って見た。

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ビデオ会議で使って見た

 実際にZoomでの利用方法と少し試した感想も紹介しよう。

 利用方法といっても、他のWebカメラを使う場合と変わりはない。ただし、少し戸惑う部分はあった。Zoom上(Google Meetなどでも同様)では、カメラとして「HP Presence Camera」と「HP 4K Streaming Webcam」の2つが認識される。HP 4K Streaming Webcamの方を選びたくなるが、ここはHP Accessory CenterのCamera Switchに合わせて選ぶ必要がある。Camera SwitchがオンならHP Presence Camera、オフならHP 4K Streaming Webcamだ。


カメラとして、「HP Presence Camera」と「HP 4K Streaming Webcam」の2つが認識されるので、HP Accessory CenterのCamera Switchの設定に合わせて選択する

 HP Presence Cameraを選択した場合は、オートフレーミングをオンにしていれば、多少位置をずらしても追従してくれるなど、HP Accessory Centerの設定が反映される。HP Accessory Centerで処理した映像が出力されるわけだ。

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 逆にCamera SwitchをオフにしてHP 4K Streaming Webcamを選択すると設定は反映されず、カメラの映像出力をそのまま利用できる。この場合、HP Accessory Centerで設定した画角だけは反映された。

 ちなみにPCの処理性能にもよるが、ソフト的な処理を挟んでいないためかHP 4K Streaming Webcamの方が遅延は少ない印象だ。オートフレーミングが必要なく、音声と画像のズレが気になるということであれば、あえてHP 4K Streaming Webcamを選ぶのもありだろう。

 また、HP 960 4K ストリーミングWebカメラはノイズリダクションに対応したデュアルマイクも内蔵している。マイクを搭載していないデスクトップPCなどでは助かりそうだ。

 このマイク性能に関しては、試用中にミーティングの機会がなかったので自分で録画して確認したところ、確かに周囲のノイズが低減され人の声は聞きやすくなっていた。一方で、全体に音がこもったような印象も受けた。聞きにくいということはなく、再生する環境にもよりそうだが少し気になった点として挙げておく。

既に利用中のWebカメラに不満を覚えている人にはピッタリ

 Webカメラが必要な人は、既に何らかのカメラを利用しているのではないかと思うが、Webカメラが品薄になっていた時期にとりあえず購入できるものを手に入れて、性能的に物足りなくなっている人もいるのではないだろうか。そういった人が買い替えるWebカメラとしては、機能と性能的にもピッタリだろう。もちろん、初めて購入するWebカメラとしてもお勧めできる。


ソニーのSTARVIS CMOSセンサーを内蔵した4K Webカメラとしては珍しく、ブラックではなくホワイトを基調としたボディーを採用する
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