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ケーブルがないって素晴らしい! ワイヤレスで映像を出力できる15.6型のモバイルディスプレイ「ZenScreen Go MB16AWP」を試すモバイルディスプレイの道(1/5 ページ)

ついにモバイルディスプレイにもワイヤレス接続を実現したモデルが登場した。ASUS JAPANの15.6型モバイルディスプレイ「ZenScreen Go MB16AWP」の使い勝手はどうなのか、実機を試してみた。

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 ASUS JAPANの「ZenScreen Go MB16AWP」は、WindowsやmacOS、iOS、Android、ChromeOSなどのデバイスとワイヤレスで接続可能な15.6型のモバイルディスプレイだ。USB Type-CやHDMIといった従来の有線接続にも対応しており、利用環境やデバイスに合わせて接続方法を自由に選択できる。

 ワイヤレスディスプレイはかつてに比べると身近になってきたとはいえ、接続手順や表示品質はもちろん、映像に遅延はないのかといった実用性の部分に至るまで、ユーザーとしては気になるところ。メーカーから実機を借用できたので、レビューをお届けする。


ASUS JAPANの15.6型モバイル「MB16AWP」。ボディーサイズは約357.9(幅)×224.78(奥行き)×11.5(厚さ)mmだ

見た目は一般的なモバイルディスプレイ

 まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは15.6型で解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)、IPS方式の液晶を搭載しており、画面はノングレア加工だ。視野角は水平/垂直ともに178度、最大輝度は250ニト、コントラスト比は1200:1、応答速度は5ms(GtoG)とされている。これらは一般的な有線のモバイルディスプレイと比較して、大きく変わるものではない。

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 ボディーは直線的な形状で、公称1140g(実測1063g)と15.6型としてはかなりのヘビー級であることを除けば、こちらも一般的なモバイルディスプレイとの大きな相違はない。ワイヤレス接続に対応することもあって、本体に内蔵された容量7800mAhもの大容量バッテリーを用い、外部からの給電なしで駆動させることも可能だ。

 本体背面には、ボディーと一体化した折りたたみ式のスタンドを備えている。このスタンドの左端は斜めにカットされており、これを下にすることで、縦方向に立てることも可能だ。角度は固定だが、外出先での利用時には重宝するだろう。ちなみに、本体にジャイロセンサーを内蔵しており、縦横の切り替えは自動的に行われる。


スタンド一体型のデザインを採用する。ボタン類は側面ではなく正面下部にある

背面。スタンドは左端から右端まで、1枚のプレートで構成されている

スタンドを畳んだ状態。中央にある三脚固定用のネジ穴以外はフラットな設計だ

左側面。イヤフォンジャックとminiHDMI、USB Type-Cポートを搭載する。右端にあるもう1基のUSB Type-Cは給電専用だ

右側面。スピーカー穴以外には何もない

スタンドを開いたところ。角度は無段階で調整できる

もっとも垂直寄りに立てた状態

もっとも開いて立てた状態

斜めにカットされたスタンド側面を底にすることで、縦向きでの設置も可能だ

 重量は1kgを超えているが、これはスタンドと一体化していることに加えて、7800mAhもの大容量バッテリーがかなりの割合を占めていると考えられる。持ち歩き用のポーチが付属しており、外出先への持ち出しも容易だ。

 ワイヤレス接続が売りの製品ということもあって、付属のケーブルはUSB Type-Cケーブルのみとなる。後はACアダプターが付属するだけで、一般的なモバイルディスプレイであればセットになっているHDMIケーブルは省かれている。唯一、HDMIケーブルを本製品で使うためのHDMI→miniHDMI変換アダプターだけは付属する。割り切りつつも気が利いた仕様だ。


付属品はUSB Type-C→USB Type-Cケーブルに加え、ACアダプターと電源ケーブルのみだ。HDMIケーブルは付属しないが、HDMI→miniHDMI変換アダプターは付属する

持ち運び用のポーチ(右)が付属する

ポーチには上から収納する。かなりしっかりした作りで耐衝撃性は高そうだ

重量は実測1063gだ。スタンド一体型とはいえかなりのヘビー級である

 続いてPCに接続してみよう。

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