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バッテリー内蔵で715g! 無線と有線接続に対応した15.6型の軽量モバイルディスプレイをiPhoneやAndroidデバイスに接続して分かったことモバイルディスプレイの道(2/5 ページ)

2モデルあるリコーのモバイルディスプレイのうち、多機能な上位モデルが「RICOH Portable Monitor 150BW」だ。ワイヤレスでの接続は実際にどうなのかを確かめてみた。

有線でも接続可能 パススルー充電は出力に注意

 まずは有線接続で使ってみよう。前回紹介した有線モデルと同じく、本体背面中央にある2基のUSB Type-Cポートのいずれかで、デバイスと接続するだけだ。ポートは背面の凹みの中にあり、差し込んだケーブルはそこから上に逃して、ボディーの凹凸に沿って左右どちらかに伸ばす構造となる。

 コネクターは向かって左方向に差し込むので、そのままだとケーブルは右方向に伸びることになるが、付属のケーブルクランプを使い、反対方向に曲げた状態で固定することもできる。とはいえ両面テープでケーブルクランプを貼り付ける構造はあまりスマートではなく、次期モデルがあるならば、ボディーと一体化させるなどの工夫はほしいところだ。

 ちなみに、本製品はもう1基のUSB Type-Cポートを使ってのパススルー充電にも対応するが、最大出力が25Wしかなく、ノートPCへの給電にはあまり向かない。原則スマホやタブレットでのみ使える機能だと考えた方がよいだろう。詳細は前回の有線モデルで検証しているので参照してほしい。

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ケーブルは本体背面中央にあるポートに挿し、右方向に伸ばす構造だ。必要に応じて、付属のケーブルクランプで向きを固定するとよい

レノボ・ジャパンの14型モバイルPC「ThinkPad X1 Carbon(2019)」と並べたところ。後述するワイヤレス接続であれば、ケーブルそのものが不要だ

横方向からの視野角は広く、画面端が暗くなることもない

ケーブルは背面中央から出ているので、有線接続の場合も隣のノートPCと干渉しにくい

背中合わせに配置したところ。斜め上からの視野角も広いことが分かる

縦向きでの設置にも対応する。角度は約70度で、横置き時のような自由度はない

ベゼル幅は左右および上ともに5.5mmとスリムだ

パススルー給電にも対応するが、最大出力25WとノートPCへの給電には不十分だ

10点マルチタッチに対応する。オプションのスタイラスを使えばペン入力も可能だ

 OSDメニューを操作するためのボタンは、本体を正面から見た時の右裏に配置されている。ジョイスティックにあたるキーと戻るボタンが用意されており、操作性は良好で独立した電源ボタンも用意されている。

 ちなみに有線モデルとの違いは、入力ソースとして無線を選べるだけで、設定できる項目は輝度/コントラスト/色温度の調整などかなり控えめだ。その他にもショートカットとして、ジョイスティックの上下方向に音量キーが割り当てられている。


ボタン類は右側面の一段奥まった場所に配置されている。他の機能と兼用でない、電源専用のボタンが用意されている製品は珍しい

項目数は多くなく、輝度/コントラスト/色温度の調整が中心だ。この他にジョイスティックを上下に倒すと音量調整が行える

 それでは、プラットフォームごとにワイヤレス接続を試してみよう。

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