連載

最近のSurfaceはお絵描き主用途もいける? プロ絵師が「Surface Pro 9」を試したぞ!ある日のペン・ボード・ガジェット(1/4 ページ)

イラストレーター refeiaさんの連載第4弾は、日本マイクロソフトの最新2in1PC「Surface Pro 9」です。最新CPUを備えたSurface Pro 9の書き味はどうでしょうか?

※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 こんにちは! イラストレーターのrefeiaです。

 そろそろ新しいノートPCが欲しいので、今回は日本マイクロソフトの「Surface Pro」シリーズで最新モデルとなる「Surface Pro 9」を見ていこうと思います。

 思えば、前回Surface Proをレビューしたのが2017年……当時は、そこそこの性能があって筆圧ペンが使えてコンパクトにまとまっているデバイス自体が珍しかったので、単純に「結構描ける、すごい」と感動したものでした。

advertisement

 そして年は過ぎ、iPad Proが上げまくったハードルもだんだん普通になり、Surface Proもコンセプトを守ったまま進化を続けています。ならばそろそろ「結構描ける」どころじゃなくなっていてもいい頃合いです。

 今回は2022年11月に発売されたSurface Pro 9のCore i7モデルをお借りして、じっくり見ていきたいと思います。


日本マイクロソフトの13型2in1PC「Surface Pro 9」。別売のキーボードと「Surface スリム ペン 2」も用意しました

高級感と親近感を両立させたボディーデザイン

 まずは本体の外観と機能から見ていきましょう。Surfaceおなじみのキックスタンドを背面に搭載した本体は高級感がありますが、要所で角を落としたり、緻密さを盛りすぎたりしないことで、適度に親しみを持てる良いバランスになっています。


Surface Pro 9の背面。無段階で調整できるキックスタンドがあります

 インタフェースはThunderbolt 4対応のUSB Type-C端子が2基と、磁気吸着式の充電端子(Surface Connect)が1つです。Surface ConnectだけではなくUSB Type-C端子から充電もできるので、付属の充電器は家に置いてきてしまったといった場合も、手持ちのUSB Type-C対応のACアダプターなどがあればカバーできます。


キックスタンドの内側に、メインSSDにアクセスするカバーがあります。裏面で気になりがちな吸排気口も巧妙にデザインされています

付属のACアダプターは、充電専用のSurface Connectになっていますが、別途USB Type-C端子経由の充電も可能です

 別売のキーボードとペン(Surface スリム ペン 2)も親しみを持てるデザインで、キーボードは本体に磁気吸着させて接続、ペンもキーボードのくぼみに磁気吸着して無線で充電されます。


普段使いではキーボードの接点が見えないのも良いですね(ツメの裏側にあります)

 キーボードは有線接続なので、イラストに集中したい時に自由に配置して使うことはできず、お腹やペンを持った腕に干渉して邪魔になりやすいです。かといってキーボードを取り外しているとペンを充電することができません。ペンのバッテリーは非常によくもつので(最長15時間)大きな障害になるわけではないですが、意外なトラップですね。


例えばこういう組み合わせでは、別売のペン充電器を使うか専用のキーボードをつなぎ直さないとペンを充電できません

 キーボードはアルカンターラ素材で肌触りが良く、暑い日にも寒い日にも不快感が起きにくいですが、店頭展示などを見ると汚れてきていることがあります。公式に清掃方法の情報は提供されていますが、気にする人は黒を選ぶとよさそうです。

見た目より広く感じて滑らかで緻密な表示のディスプレイ

 それでは本体性能も少し見ておきましょう。まずはディスプレイから。


Surface Pro 9のディスプレイ。左右のベゼルは細くすっきりしています

 Surface Pro 9は、13型で2880×1920ピクセルの解像度を備えたディスプレイを採用しています。普通のノートPCでは16:9や16:10のアスペクト比が多いですが、本機は3:2なので縦幅に余裕があって使いやすいです。また、iPad ProなどのRetinaディスプレイと近いピクセル密度(266ppi)で、手に持って使う距離でも十分に緻密で滑らか、なおかつ無駄に4K(3840×2160ピクセル)などにしないことで電力/発熱とのバランスを取っています。


コンパクトながらも15.6型に近い縦幅が確保されていて、快適に利用できます

 さらに、デフォルトではないですが120Hzのリフレッシュレートにも対応しています。今回は60Hzのまま試用しますが、タッチ操作でのスクロールなどを多用するなら快適さが違うので、120Hzも魅力的だと思います。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.