Jabraが新型ビデオバー「PanaCast 50 Video Bar System」を発表 仕事はかどるオンライン会議は“PCレス”が鍵になる?(3/3 ページ)
NGオーディオジャパンが、「Jabra PanaCast 50 Video Bar System」を発表した。ビデオバーにタッチスクリーンコントローラーを組み合わせた新モデル投入の意図や、ハイブリッド会議での課題、それらを取り巻く環境について聞いた。
TeamsとZoomの新機能も紹介
発表会には、Microsoft365 スペシャリスト 水島梨沙氏、ZVC JAPAN 技術営業部 執行役員 部長 八木沼剛一郎氏も登場した。
水島氏は、オンライン会議あるあるとして、「音が聞こえない、誰が話しているのか分からない、会議が予定通りに始まらない、ハウリングの対応に追われる」などの課題を挙げた後、会議室に最適化されたソリューションのTeams Roomsを導入することで、高品質なビデオ会議を行えると紹介した。
また、Teams Roomsの新機能としてAIによる字幕ライブキャプション、近日リリース予定の字幕ライブ翻訳機能、議事録作成や文字起こし時に発言者を把握すること、共有資料へ付加される電子透かし、会議室メンバーをタイル状に表示するIntelliFrameなどが紹介された(一部、Teams Premiumのみの機能)。
八木沼氏は、2022年にZoomが協働創業から10年を迎えたことに触れてから、「オンライン会議することを『Zoomしよう』というまでに浸透した」と語りつつ、Zoomがビデオ会議だけではなく、UCaaS(Unified Communications as a Service)プラットフォームプロパイダーを目指していると説明した。
新機能も含め、Zoomが目指す「会議の民主化」「柔軟なコラボレーション」「柔軟なワークスペース」についても紹介された。
会議室にいる人たちの顔も個別に映し出す「スマートギャラリー」や、複数のカメラにより会議室にいる参加者の横顔ではなく可能な限り正面に近いベストアングルを映し出す「インテリジェントディレクター」などによって、リモートからの参加者でも置き去りにされないようにすることで「会議の民主化」を実現する。
「ワークスペース予約機能」では、フリーアドレス制のオフィスでも、着席者のプロフィールを表示することでコミュニケーションを取りたい人をすぐに見つけられるようにして「柔軟なコラボレーション」を実現する。また、ワークスペースの予約システムとQRコードによるチェックインで、好みの場所で働きやすくして「柔軟なワークスペース」を実現する。将来的には、よくコミュニケーションをとる人、よく利用する場所などのデータを元に、座席のリコメンドをするという機能も追加予定だという。
GNオーディオジャパン 代表取締役社長 安藤靖氏は、「コロナ禍が落ち着いた今、オフィスの会議室は小中規模のものを増やす傾向にある」と、ビデオ会議ソリューションのマーケットの背景について解説し、次のような言葉で締めくくった。
「中小規模の会議室で使えることや、高いオーディオクオリティー、AIを駆使したカメラ機能があり、使いやすさや将来性が求められるビデオ会議ソリューション。業界に新たな風を吹き込むのが、オールインワン型のPanaCast 50 Video Bar Systemなのです」(安藤氏)
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