レビュー

24コアCPUにRTX 4070、Mini LEDディスプレイも搭載したラグジュアリーなゲーミングノートPC「OMEN Transcend 16」を試す(2/4 ページ)

日本HPのゲーミングブランド「OMEN」シリーズから登場した薄型の16型プレミアムゲーミングノートPC「OMEN Transcend 16」の実力をチェックする。

インテル最新の24コアCPU&NVIDIA最新GPUを搭載

 基本スペックは最新仕様だ。CPUはインテル最新世代のCore i9-13900HXを採用している。合計24コア32スレッド、最大周波数5.4GHzという強烈なスペックを誇る。


Core i9-13900HXを搭載している。性能優先のPコア8基と電力効率優先のEコア16基で24コア32スレッドとなっている

 GPUもNVIDIA最新世代のGeForce RTX 4070 Laptop GPU(8GB)を搭載している。こちらも新アーキテクチャ(Ada Lovelace)と4nmプロセスルールの採用によって先代から電力効率が大幅アップしており、強力なゲーミング体験、高いAI処理性能を持つ。


GPUはNVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPU(8GB)を搭載している。現行のゲームタイトルを快適にプレイできるパフォーマンスを備える

最大グラフィックスパワーは130Wだ。NVIDIA公式のスペック上では35~115Wとなっているが、それを上回る設定になっている

 ちなみにGeForce RTX 4070 Laptop GPUは、通常はCPU内蔵GPU経由で画面と接続されるが、画面と直結する「ディスクリートGPUモード」も可能だ。ゲームによってはパフォーマンスが上がることがある。

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 メモリはPC5-44800S(DDR5-5600)を32GB(16GB×2)搭載している。ストレージにはPCI Express 4.0対応のSSDを2TB搭載と、ゲーミングPCとして文句のない内容だ。


ストレージは、容量1TBのPCIe 4.0x4接続のSSDを搭載する。評価機はMicron 3400を搭載していた

CrystalDiskMark(ひよひよ氏・作)のスコア。シーケンシャルリード/ライトは、PCIe 4.0x4接続ならでの高スコアだ

高速広色域のMini LEDディスプレイを搭載

 画面は16型のMini LEDディスプレイを搭載している。表示解像度は2560×1600ピクセル(アスペクト比は16:10)で、照明などが映り込みにくいノングレア仕様だ。


16型Mini LEDディスプレイの表示解像度は2560×1600ピクセルだ。最大輝度1180nit、DCI-P3の色域を100%カバーし、DisplayHDR 1000にも対応する

 Mini LEDディスプレイは、液晶ディスプレイのバックライトに極小サイズのLEDを使い、細かいゾーン単位で輝度制御(ローカルディミング)を行うことで、完全な黒の表現や繊細な階調表現を可能にしている。

 本製品のMini LEDディスプレイの最大輝度は1180nitで、DCI-P3 100%の広色域をカバーしている。VESAが定めるHDR向けディスプレイの基準の中でも、上位の「DisplayHDR 1000」にも準拠している。

 さらに、リフレッシュレートは通常の4倍の240Hzに対応し、応答速度も5msと高速で残像感のない滑らかな表示が可能だ。FPSや格闘タイトルなど、一瞬の動き、反応の見極めが勝負を分けるゲームも有利な条件でプレイできる。


i1 Display Pro/i1 Profilerによる測定結果(HDR非有効時)。黒色輝度は0nit、完全な黒を表現できている

i1 Profilerで作成したICCプロファイルをColor AC(Phonon氏・作)で表示させた。実線が本製品、点線で示したDCI-P3の色域とほぼ重なっている。内側の青い線はsRGBの色域だ

VESAが定めるHDR向け液晶ディスプレイの基準である「DisplayHDR 1000」に準拠しており、HDRコンテンツもレベルの高い品質で楽しめる

こちらはサイバーパンク2077のHDR設定画面。HDR有効時はよりメリハリの効いた映像でサイバーパンクな世界観を堪能できる

240Hz、120Hzのリフレッシュレートに対応する。一瞬の動き、反応が勝負を分けるゲームも有利な条件でプレイできる

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