iPadが実用的なHDMI入力の外部モニターになる iPadOS 17のUVCサポートで実現 実際に試してみた(1/3 ページ)
iPadのディスプレイをより汎用的に使いたいと考える人にとって非常に夢のある大きなアップデートがやってきた。実際の使い勝手や表示の遅延など気になる部分も多い。記者の手元にもiPad Proと適したキャプチャーデバイスがあるので実際に試してみた。
9月19日未明に配信が始まった「iPadOS 17」には、カメラの映像をUSB経由でやりとりする規格「USB Video Class」(UVC)のサポートが新機能として含まれている。USB Type-C搭載のiPadと“UVCに対応したHDMI to USBのキャプチャーデバイス”を活用すれば、iPadをHDMI入力の外付けディスプレイとして使えるようになる。
iPadのディスプレイをより汎用的に使いたいと考える人にとって非常に夢のある大きなアップデートだ。しかし、実際の使い勝手や表示の遅延など気になる部分も多い。記者の手元にもiPad Proと適したキャプチャーデバイスがあるので実際に試してみた。
Appleが想定している本来の使い方
UVCのサポートは本来、サードパーティー製の外付けWebカメラやビデオスイッチャーなどをiPadに接続して高画質なビデオ通話やマルチアングルカメラなどに活用することが想定されている。実際にiPadOS 17にアップデートしたiPadに一般的なWebカメラを接続すると、FaceTimeなどのアプリで接続したWebカメラの映像に切り替えられるようになる。
他にもUVCに対応した最近のカメラ(ソニーα7 IV、シグマSIGMA fpなど)を接続すれば、カメラの外部モニターとしても使えるだろう。
米Appleによれば(WWDC23の該当セッション)、対応するのはUSB Type-Cポートを搭載したiPadとなっているため、以下のモデルが該当する。
- iPad Pro 12.9インチ(第3世代)以降
- iPad Pro 11インチ(第1世代)以降
- iPad(第10世代)以降
- iPad Air(第4世代)以降
- iPad mini(第6世代)以降
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