2560×1600ピクセル対応の「LG gram +view 16MR70」は従来モデルの弱点を克服したユニークな16型モバイルディスプレイだ:モバイルディスプレイの道(1/3 ページ)
16型では2560×1600ピクセル表示に対応と、モバイルディスプレイではユニークな存在となるのがLGエレクトロニクス・ジャパンの「LG gram +view 16MR70」だ。従来モデルとの違いなどを細かくチェックした。
LGエレクトロニクス・ジャパンの「LG gram +view 16MR70」は、16型と大画面のモバイルディスプレイだ。2022年に発売された同社初のモバイルディスプレイ「16MQ70」をベースに、ハードとソフトそれぞれに改良を加えた最新モデルだ。
同社のノートPC「LG gram」シリーズとの連携を第1に考えたデザインやカラーリングが特徴の本製品、従来モデルからどのような点が進化したのだろうか。今回はメーカーから借用した機材を用い、それらの進化ポイントをチェックしていく。
HDMI端子を省いて2つのUSB Type-Cポートを装備
まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズはモバイルディスプレイとしては珍しい16型で、画面解像度は2560×1600ピクセルと高い。アスペクト比は一般的な16:9ではなく16:10と、縦方向にやや長いのは、他製品と比べた場合の強みだ。
液晶はIPS方式で、パネル表面はアンチグレア加工が施されている。視野角は水平/垂直ともに170度、コントラスト比は1200:1、輝度は350ニト、応答時間はGTG時で30ms、DCI-P3のカバー率は99%と広い。なおスピーカーは非搭載で、イヤフォンジャックも省かれているなど、音声出力回りの機能はない。
スタンドは保護カバーと一体化した構造で、マグネットで本体に吸着させて使用する。従来モデルと大きく異なるのは、カバーの横幅がスリムになったことで、横置きだけではなく、縦置きにも対応するようになったことだ。従来モデルは、縦置きで使うには別途スタンドを用意しなくてはいけなかったので、これは大きな進歩だ。
スタンドの組み立て手順は決して分かりやすいとは言えないが、目印の三角マークに着目して組み立てるようにすれば、徐々に慣れてくる。また正しくない向きではボディーに吸着しないため、おかしな取り付け方をして本体が転倒することもない。
接続方式はUSB Type-Cのみで、HDMIはサポートしない。USB Type-Cポートは本体の両側面にそれぞれ1基ずつ、計2基が搭載されており、後述するパススルー充電に新たに対応した。
重量は公称で670g、カバー込みだと約920gとなる。実測値だと本体が649gで、カバー込みだと866gと、公称値よりかなり軽い。16型でありながら一般的な15.6型よりも軽いのは大きなメリットだ。
それでは、早速ノートPCに接続して使って見よう。
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