ポータブルゲーミングPCの展示即売会も! 活気あふれる東京ゲームショウに行ってきた:東京ゲームショウ2023(1/4 ページ)
9月24日まで、幕張メッセで開催中の「東京ゲームショウ2023」。広い会場に埋め尽くすほど、大小さまざまなブースで各企業が出展している。その中でもひときわ巨大なブースを出していたclusterをはじめ、PCを中心に熱気あふれる様子をリポートする。
9月24日まで、千葉県美浜区にある幕張メッセで「東京ゲームショウ2023」が開催中だ。9月21日と22日はビジネスデー、23日と24日は一般公開日となっている。
既にさまざまなレポートが掲載済みだが、ここでは広い会場を巡りながらPC関連やメタバース関連の展示を見てきたので、その様子をお届けする。
「mocopi」との連携から攻めのグローバル展開まで クラスター発表会
メタバースというと、どうしても別途対応デバイスを用意したり、それなりのスペースを必要にしたりと、体験するのにハードルが高いという印象がある。しかし、クラスターが提供するメタバースプラットフォーム「cluster」は、スマホ1つで体験できる気軽さが売りだ。
もともと、家から一歩も出ることなくイベントに参加したいというクラスター CEO 加藤直人氏の願望から始まったのが本サービスだ。コロナ禍真っ最中の2020年9月~2021年8月に1842件だった公開イベントは、2022年の同時期には3814件に、さらに2023年8月には1万751件にまで増えた。
2022年の東京ゲームショウでは、cluster内にワールド内に置けるアイテムを作成して販売できる「ワールドクラフトストア」、アバターが身につけられるアクセサリーを作成して販売できる「アクセサリーストア」を発表した。そしてclusterという世界の中で経済活動を行えるようにし、この1年で3万個以上のアイテムが販売されたという。
また、メタバース内でイベントや企画などを行いたい、企業とクリエイターのマッチングサービスを提供する「クラスタークリエイタージョブズ」を2023年6月に新会社として立ち上げた。
「もともとメタバースでの法人案件数世界一多い会社なので、クリエイターがクライアントと仕事をすることで、clusterの上でしっかりと生活する──ネイティブなバーチャル住人になってもらいたい。クリエイターエコノミーを実現したい」と加藤氏はその狙いを語った。
同社の次なる戦略は
- どこよりも手軽で安心安全
- 圧倒的なクリエイター体験
- 攻めのグローバル展開
だという。
リリース前のα版の頃から、1000人が同時接続してもサクサク動くプラットフォームだったこともあり、clusterは圧倒的に動作が軽いというのが特徴的だ。また「治安がよく、スマホ1つで始められることからハードルが低い」というのも、同サービスと他のサービスの“圧倒的”な違いだが、「それを維持し続けること」で手軽さを前面に押し出していく。
ICT教育を加速する「cluster エデュケーション」では、教育機関における授業や部活動でのcluster利用料金の無償化、中高生向けワークショップなどを開催。東京大学内にメタバース工学部ジュニア講座で中高生やその保護者、教師が無料で工学に関する情報を学ぶ機会の提供など、教育分野に進出していることもあり、「安心安全」にも積極的に取り組んでいる。
AIへの積極投資を行うのは、「作りたいと思ったものを作れる世界にするため」とのこと。「AIは人の仕事を奪うのではなく、人の仕事をサポートしてくれるもの」だからと加藤氏は語る。「研究者やAI開発者を積極採用することで、圧倒的なクリエイター体験を実現していく」と抱負を述べた。
攻めのグローバル展開については、「日本が誇る“すごい”コンテンツやIPと積極的なコラボを推進していくことで、海外に出ていきたい」とした。
「2030年までに、人口10億人を超えるメタバース」を目指すクラスターでは、ソニー製のモバイルモーションキャプチャー「mocopi」(モコピ)と5月に協業したことを発表。小型のセンサーのため身につけやすく、スマホにアプリをインストールしておけば、メタバース内のアバターを自在に動かせるようになる。
登壇したソニー モーション事業担当部長 mocopi事業室長 相見猛氏は「全身タイツを着てスタジオで取るものと思われていたモーションキャプチャーを、ここまで手軽に行えるようにした。これはメタバースへのハードルを下げ、メタバース利用を日常のレベルまで落とし込むクラスターとの親和性が高いと思う」とパートナーシップ締結の狙いを語った。
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