第13世代Coreプロセッサ搭載の先進ビジネスモバイルPC「HP Dragonfly G4」のビジネス戦闘力は? 徹底的に検証してみた(1/2 ページ)
日本HPの13.5型モバイルノートPC「HP Dragonfly G4」は、同社の要望によってグローバル投入された「Dragonfly」の第4世代モデルだ。今回は、その“ビジネス戦闘力”を検証していく。
日本HPの「HP Dragonfly G4」は、13.5型ビジネスノートPCだ。最軽量構成の重量は約1.08kg、厚さは約16.4mm(最薄部)と、薄型/軽量で持ち運びやすいことが特徴だ。直販価格は21万4280円からとなっている(10月23日現在)。
本モデルは「HP Elite Dragonfly G3」の後継で、Intel最新の第13世代Coreプロセッサ(開発コード名:Raptor Lake)を搭載し、ハイブリッドワークに適した機能も充実している。先代同様に、Intelが最高の体験ができると認める「Intel Evoプラットフォーム」にも準拠している。
今回はその中から、Core i7-1355Uと32GBメモリを備えるハイスペックモデル(※1)の評価機を入手したので、レビューしよう。
(※1)10月23日現在、32GBメモリの構成は「Core i7-1365U」を搭載した場合のみ選択できる
HP Dragonfly G4は、画面サイズ13.5型、重量約1.08kgの薄型軽量ビジネスモバイルノートPCだ。この世代から「Elite(旧EliteBook)」ブランドから“完全な”独立を果たしている
質感の高い薄型/軽量マグネットボディー
薄型軽量のボディーは、CNC加工のマグネシウム合金を使用している。薄型ながら、米軍の物資調達基準の「MIL-STD-810H(MIL規格)」に準拠する耐衝撃テストをクリアする丈夫さも兼ね備えている。
デザインも洗練されている。ややくすみのあるダークブルー(スレートブルー)のカラーには上品な趣があり、摩耗に強い表面加工も施されている。手になじむしっとりとした柔らかさがありつつも、ベトつくようなこともなく、絶妙な上質感のある仕上がりだ。
具体的なボディーサイズは、約297.4(幅)×220.4(奥行き)×16.4(厚さmm)で、重量は約1.08kgとなる。スリムでフラットなフォルムなのでかさばらず、ブリーフケースタイプのバッグにもすっきりと収まる。
CNC加工のマグネシウムを使用したボディーは、厚みが約16.4mm、最軽量構成の重量が約1.08kgと、薄型/軽量だ。「スレートブルー」と呼ばれる少しくすみのあるダークブルーは、上質感のある表面仕上げで印象的だ
バッテリーの容量は45Whと、最近のモバイルノートPCとしては標準的な容量で、公称で1000回の充放電に耐える高耐久仕様となっている。ACアダプターは急速充電(HPファストチャージ)に対応した65W仕様のものが付属する。
本体の両側にあるThunderbolt 4(USB4)端子が充電端子を兼ねており、どちらに差し込んでも充電可能だ。
省電力かつパワフルな第13世代Coreプロセッサを搭載
本機のCPUは、第13世代Coreプロセッサのモバイル向けモデル「Uシリーズ」を採用している。先述の通り、今回の評価機はCore i7-1355U(Pコア2基4スレッド+Eコア8基8スレッド)を搭載している。
第13世代Coreプロセッサは、近年でも特に出来の良い「第12世代Coreプロセッサ(開発コードネーム:Alder Lake)」の内部構造を継承しており、旧世代CPUとは一線を画すパワフルなパフォーマンスと高い省電力性を兼ね備えている。
メモリは高速かつ省電力なLPDDR5規格のものを16GBまたは32GBをオンボードで搭載する。ストレージはPCI Express接続のSSDを採用する。評価機は32GBメモリに512GB SSDという構成だ。
「CPU-Z」で評価機のCPU情報を確認する。Core i7-1355Uは性能優先のPコアを2基、電力効率優先のEコアを8基搭載する10コア12スレッド構成で、Pコアの最大周波数は5GHzという仕様だ
ストレージはPCI Express接続のSSDで、評価機にはSamsung Electronics(サムスン電子)のPCI Express 4.0 x4対応SSD「MZVL4512HBLU-00B07」(512GB)が搭載されていた
続けて、通信機能やインタフェース類、ディスプレイ回りをチェックしよう。
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