HPがモバイルノートPC「Elite Dragonfly」の新モデルを発表 最軽量構成は1kg切り 米国では1月に発売:CES 2021
HPの13.3型モバイルノートPC「Elte Dragonfly」の第2世代を発表。よりパワフルな第11世代Coreプロセッサ(Tiger Lake)を搭載しつつも、最軽量構成で989g以下(予定)の重量を実現した。Webカメラなどを強化した上位モデルも投入される。
HPは1月10日(米国太平洋時間)、13.3型モバイルノートPC「HP Elite Dragonfly G2」「HP Elite Dragonfly Max」を発表した。米国では1月から順次販売を開始する予定だ。
HP Elite Dragonfly G2(1月発売予定)
HP Elite Dragonfly G2は、「モバイル先駆者」をメインターゲットに据えたという。先代の「HP Elite Dragonfly G1」と同様にマグネシウムボディーを採用し、最軽量構成の重量は1kgを切る。ボディーカラーはDragonfly Blueのみで、米国では1月から順次販売を開始する予定となっている。
CPUは第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)で、オプションで企業向け管理システム「Intel vPro」に対応する。モダンスタンバイにも利用可能だ。
メインメモリはLPDDR4X規格で、容量は8GB、16GB、32GBから選択できる。ストレージはSSD(SATAまたはPCI Express接続)で、容量は最大2TBまで搭載できる。Optane Memory付きのSSDも選択可能だ。
ディスプレイは13.3型液晶で、マルチタッチ操作やペン操作に対応する。解像度などの詳細スペックは、以下の中から選択できる。
- フルHD(1920×1080ピクセル)、最大輝度400ニト、低消費電力
- フルHD、最大輝度1000ニト、Sure View Reflect(電子プライバシーフィルター)付き
- UHD(3840×2160ピクセル)、最大輝度550ニト
画面上部には赤外線撮影ユニットを統合した120万画素Webカメラを備え、Windows Helloの顔認証にも利用できる。使わないときにカメラをふさげるシャッターも備えている。指紋センサーも利用可能だ。
ポート類は、左側面にUSB 3.0 Type-A端子(常時給電対応)とnanoSIMスロット(5G/LTEモデム搭載時)を、右側面にThunderbolt 3端子×2、イヤフォン/マイクコンボジャックとHDMI出力端子を備える。Thunderbolt 3端子は、USB Power Delivery(USB PD)による電源入力とDisplayPortによる映像出力にも対応する。
ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.1に対応する。オプションとして5Gモデム(Qualcomm Snapdragon X55)またはLTEモデム(Intel XMM 7360)も用意している。
ボディーサイズは約304.3(幅)×197.5(奥行き)×16.1(厚さ)mmで、最軽量構成の重量は約989g以下となる予定だ。
HP Elite Dragonfly Max(1月発売予定)
HP Elite Dragonfly MaxはElite Dragonfly G2の上位モデルという位置付けで、一部の搭載デバイスのスペックが引き上げられている。複数の人とコラボレーションする人を想定して開発されたという。ボディーカラーはDragonfly Blueに加えて専用の「Sparking Black」も選べる。米国では1月から順次販売を開始する予定だ。
メインメモリは16GBまたは32GBから選択できる。
ディスプレイは13.3型フルHD液晶で、マルチタッチ操作やペン操作に対応する。最大輝度1000ニトで、Sure View Reflectと環境光センサーも搭載する。ブルーライトを削減する「HP Eye Ease」にも対応する。
Webカメラは500万画素に引き上げられ、内蔵マイクが3基(画面側×2+天板側×1)から4基(画面側×2+天板側×2)に増強され、Web会議の品質が向上するという。最軽量構成の重量は1.13kgとなる。
その他の主な仕様は、Elite Dragonfly G2と同様だ。
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