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多機能さに驚き! タッチ対応で便利に使えるデルの23.8型ディスプレイ「P2424HT」を試す(2/3 ページ)

デル・テクノロジーズの「Dell 24 マルチタッチ USB-C モニター P2424HT」は、最大10点マルチタッチ操作に対応する23.8型ディスプレイだ。その名の通りUSB Type-CケーブルによるPCとの1本接続にも対応しており、Mac(macOS)もサポートしている。その使い勝手を試してみよう。

USB Type-Cケーブル1本でつながる気軽さ 豊富なインタフェース

 P2424HTは、豊富なインタフェース類も魅力だ。背面にはHDMI入力端子、DisplayPort入力端子、USB 3.2 Gen 1 Type-C端子(映像入力端子/電源出力兼用)、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子×2、3.5mm音声出力端子と有線LAN(1000BASE-T)端子を備えて、左側面にはUSB 3.2 Gen 1 Standard-A端子とUSB 3.2 Gen 1 Type-C端子(USBデバイス接続用)を備える。電源ユニットは本体に内蔵されている。

 背面のUSB 3.2 Gen 1 Type-C端子は、DisplayPort Alternate Modeによる映像入力に加えて、USB PD(Power Delivery)規格の電源出力(最大90W)に対応している。両規格に対応するUSB Type-C端子を備えるWindowsノートPCやMacBookシリーズと組み合わせて使えば、付属のUSB Type-Cケーブル(※1)で映像/音声の伝送はもちろん、タッチ信号のやりとりや各種ポートにつないだ機器の接続まで完了する。もちろん、USB Type-Cなので、コネクターの向きは気にしなくてよい。

 なお、USB Type-C端子を備えないPCでも、HDMI入力またはDisplayPort入力と、付属のアップストリームケーブル(USB Type-C to USB Standard-A)を組み合わせればタッチ操作を行える。

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(※1)市販のケーブルを使う場合は、USB 3.2 Gen 1以上の規格に準拠し、かつUSB PDに対応するものを利用してください


電源は本体に内蔵されている。ポート類も充実しており、DisplayPort Alternate Mode/USB PD対応のノートPCとつなげば、ケーブル1本でさまざまな機器を一気に接続可能だ

左側面のUSBポートはカバーで隠されている。写真のように、カバーを押し込んでからコネクターを差し込もう

 ケーブル1本であらゆるものが接続できるので、モバイルPCを自宅でも出先でも使うスタイルの筆者にとっては、利便性が格段に上がる。PCを充電する電源ケーブルもなくせるので、机の上をスッキリさせられるのもうれしい。

 最近のノートPCは有線LANポートが省かれることも多いが、本機を通して有線LANを利用できることもありがたい。ネットワークを介してOSを起動させる「PXEブート」や、遠隔操作でPCの電源を入れる「Wake on LAN」、PC本体のMACアドレスを使って通信できる「MACアドレスパススルー」にも対応しているので(※2)、ビジネスユースでも使いやすい

(※2)PXEブート、Wake On LAN、MACアドレスパススルーの動作要件については、サポートサイトに掲載されている「ユーザーガイド」を参照してください


筆者が普段使っているノートPC(富士通クライアントコンピューティング製)とつないでみた。ケーブル1本で映像/音声出力はもちろん、タッチ信号やUSBデバイス、有線LAN接続を一気につなげられるのはとても便利だ

 スタンドを動かした際に生じるケーブルの干渉を極小化するため、本機はケーブルを“上向き”にして取り回すようになっている。背面からそのまま、あるいは下方に取り回すディスプレイに慣れている人は少し戸惑うかもしれないが、ケーブルの取り回し方は本体やユーザーガイドに記載されているので、その指示に従えば問題ない。


スタンドの利便性に配慮して、本機ではケーブルを“上向き”にして取り回すようになっている。少し戸惑う人もいると思うが、写真の通り本体にも取り回し方のガイドが付いているので、その指示に従えば問題ない

ケーブルを取り回した後、付属のカバーを取り付ければ見た目が非常にスッキリする

カバーを取り付けた状態の背面

 続けて本機の最大の特徴である“タッチ操作”と、各種設定についてチェックしていこう。

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