今から買うなら有機EL!? 細かな部分が改良されたポータブルPC「Steam Deck OLED」でAAAタイトルは快適に遊べる? 試して分かったこと(1/3 ページ)
Valveが手がけるポータブルゲーミングPC「Steam Deck」に、さまざまな改良がなされた「Steam Deck OELD」が追加された。従来モデルとの違いは感じられるのか、実際のゲームタイトルを使って確かめてみた。
PCゲームプラットフォームの「Steam」を運営するValveが、2022年にリリースした携帯ゲーム機が「Steam Deck」だ。その新モデルとなる「Steam Deck OLED」が11月に発売された。日本国内では、前モデル同様にKomodoが代理店として販売されている。
前モデルの発売から約11か月での新モデルということになるが、Valveのプロダクトデザイナーであるローレンス・ヤン氏がBloombergに語ったところによると、Steam Deck 2などの次世代モデルというわけではなく、あくまでも顧客の要望に基づくマイナーチェンジモデルとのことだ。
だったら、Steam Deck OLEDを買わずに次世代モデルを待ちたいと思うかもしれないが、次世代モデルは数年先になるとのことなので、今購入しても後悔はしないだろう。
このSteam Deck OLEDを編集部からお借りしたので、実際にゲームをプレイした使用感をお届けしたい。なお、Steam Deck OLEDのレビューに関しては既に記事が上がっているので、そちらも参考にしてほしい。
今回も前回のLCD版と同様、CD PROJEKT REDのオープンワールド型アクションRPG「Cyberpunk 2077」をプレイしてみた。
前回プレイ時にはSteam Deckの互換性は「プレイ可能(操作や設定に追加の作業が必要な場合がある)」だったが、今回確認したところ「確認済み」となっていた。互換性の確認やゲーム側のSteam Deck対応も継続して行われているようだ。
Steam Deck OLEDは、ディスプレイの解像度は1280×800ピクセルから変更はないが、狭額縁化したことで7型から7.4型と、わずかに拡大した。OLED化により、最大輝度も1000ニトとLCDモデルの400ニトから大幅に向上している。リフレッシュレートも60Hzから90Hzに引き上げられた。
OLEDモデルは、新たにWi-Fi 6に対応した(Wi-Fi 6Eは来年春のアップデートで対応)。無線LANの設定をみると、上のLCDモデルはWi-Fi 5までのアクセスポイントしか見えないのに対し、下のOLEDモデルはWi-Fi 6も選べる
なお、ゲームにもよると思うが、Cyberpunk 2077では最大FPSがデフォルトで「30」に設定されていた。これはSteam DeckのLCDモデルでも同様だ。試しに、最大FPS設定をオフにして、Cyberpunk 2077内のベンチマークを実施してみたところ、最低FPSが「19.19」、最大FPSが「87.39」、平均FPSは「46.75」という結果になった。
比較のためにLCDモデルでも同様の設定で実施してみたが、平均FPSは「45.29」で大きな差はでなかった。この辺りは、Steam Deckそのもののスペックの限界なのだろう。
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