レビュー

2023年のノートPC/デスクトップPCはどこまで進化した? ベンチマークテストで振り返る2023年をレビューPCで振り返る(2/3 ページ)

PC USERのレビュー記事でおなじみのマルオマサトさんが、実際にレビューしてきたPCを通して1年間を振り返った。

モバイル/ビジネスPCはハイブリッドワークのトレンド続く

 Intelの第13世代Coreプロセッサがマイナーチェンジであったため、モバイル系やビジネスPCでは大きなインパクトはなかったが、そのぶん、使い勝手の部分はしっかり磨かれてきた。

 ビジネスのトレンドは引き続き、ハイブリッドワークだ。ビデオ会議が必須要素になったここ数年の傾向を受けて導入企業にもメモリ容量の重要性が浸透し、完全にメモリ16GBが標準になった印象だ。日本マイクロソフトのエントリーモデル「Surface Laptop Go 3」にメモリ16GBモデルが加わったことにも、それは象徴されているように思う。

 ビデオ会議向けの機能強化も顕著だ。マイクやスピーカーのノイズキャンセリング機能などに加えて、500万画素クラスの高画素カメラを搭載する製品も増えている。カメラを物理的に隠すプライバシーシャッターも最新のビジネス向けモデルならば「ほぼどのモデルにもついている」くらいに普及してきた。

advertisement

 個人的にはモバイルPCの大画面化(スタンダードPCの大画面化といってもよいかもしれない)にも注目している。モバイル用途の主力は13~14型というすう勢は変わっていないものの、15~16型クラスの画面を備えた薄型軽量かつ長時間バッテリー駆動ができるPCの選択肢も増えた。


日本マイクロソフトのエントリーモデル「Surface Laptop Go 3」にも、メモリ16GBモデルが加わっている

日本HPの「HP Dragonfly G4」は、ビジネス向けモデルのトレンドをリードする13.5型モバイルPCだ。約500万画素のカメラを搭載し、充実のハイブリッドワークに適した機能を備える

「VAIO F16」は、16型で約1.65kgの大画面薄型スタンダードPCだ。プロフィール的には地味な製品だが、薄型で洗練されたフォルムや使い勝手の良さが好印象だった

デスクトップPCの注目製品

 デスクトップPCについては、マウスコンピューターのクリエイター向け「DAIV」シリーズに導入された新型シャシーが印象に残った。かなり大柄だがデザインが洗練されており、そのぶん放熱性能や拡張性、メンテナンス性に優れ、ハンドルがついていて設置や移動は比較的楽にできる。クリエイティブ用途における道具としての機能が追求されており、大規模な制作を行うクリエイターにとっては魅力が大きい製品だろう。

 個性派では、日本HPのオールインワン型PC「HP ENVY Move All in One 24」も面白い存在だ。ファンレスの画面一体型PCにハンドルとバッテリー、自動展開スタンドを備え、カジュアルに移動して使うことができる。HDMI入力を装備しているため、単体のモニターとしても活用可能な点も魅力で、機能面/運用上の快適さともに「惜しい」と思うところがない完成度の高さに感心させられた。


新型シャシーが印象的な、マウスコンピューターのDAIVデスクトップPC。なお、当時の名称はDAIV DDだが、現在のDAIVデスクトップPCシリーズは「DAIV FX/DAIV FW」として再編成されている

持ち運べる大画面一体型PC「HP ENVY Move All in One 24」。使っていてもストレスを感じさせない、完成度の高さが印象的だった

 最後は今後の展望だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 25万以上が訪れるも異例の幕切れとなったTGS2026 MSIのゴッホコラボPCから手軽な配信アプリまで、会場で見つけた注目製品をレポート
  2. Gemini搭載PC「Googlebook」ついに予約開始へ/Anthropic CEOのAI開発減速提言
  3. NAND高騰時代を乗り切る「失敗しないSSD選び」とは? TGS2026でキオクシアなどストレージメーカー5社の戦略を追う
  4. 液晶ポリマー採用のSudokoo製ファンやSANDISK新SSD「Optimus」がアキバに上陸! ゲーミングデバイス「AIM1」など新顔多数の秋連休アキバ
  5. 通勤とジム通いを両立できるバックパック「マムート セオン トランスポーター 25」がセールで40%オフの1万4413円に
  6. PCのストレージ不足解消と高速化に役立つ「キオクシア 2TB 内蔵SSD SSD-CK2.0N4B/R」がセールで10%オフの5万8480円に
  7. モバイルCPU採用のデスクトップPCからデュアル水冷G TUNEまで――過去最大級ブースで魅せたマウスコンピューターの「本気(マジ)」を軣社長に聞く
  8. アイリスオーヤマ、ワイヤレス充電にも対応したエントリー15.6型Androidタブレット
  9. 令和の世に“新作”と共によみがえった「NEOGEO AES+」の実機に触れる ASICを再設計して高い互換性を実現
  10. 「iPhone 18 Pro」は“カメラの原点”に回帰する――機械式絞りとAI時代の“真正性”証明技術に見た新生Appleの挑戦